まり(気象予報士)
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空が好き、そんな思いから挑んだ気象予報士試験に挑んだ私は、嵐のような学習を経て一度目は学科の「予報業務に関する専門知識」合格、二度目で資格取得に至りました。
そんな勉強の嵐を共に乗り越えてくれたのが試験対策のテキスト達です。
気象予報士試験に挑むにあたり、テキストは必須のアイテムです。
現在気象への注目が集まってきていることもあり、気象のコーナーを設けた書店も少なくありません。
様々な気象に関する本が出版れる一方で、予報士試験を目指す自分に必要なテキストはどれなのか迷ってしまう人も多いでしょう。
本記事では、そんな方の助けになるべく、おすすめのテキスト、そしてその選び方のポイントを気象予報士の目線で紹介します。
この記事を読むメリット
・気象予報士試験に有用なテキストを回り道なく選べる。
・内容にも触れ紹介しているので自分にあったテキストを見つけられる。
・補助的テキストも紹介しているのでスクーリング受講や通信講座受講生にもお勧め。
・テキストの豊富さに触れ自分なりの学習方針が立てられる。
気象予報士試験に向けたテキスト3つの選び方
気象予報士を目指す皆さんにとってより良いテキストと巡り合うことは死活問題といっても過言ではありません。
買ったは良いが使えない、と無駄な出費がかさんでしまったことはありませんか?
私自身一度目を通すだけになってしまったテキストもあるので、そんな間違いを侵さないように選び方のポイントを確認しましょう。
【1】自分の学習スタイルに合わせよう
予報士試験を目指す方の中には完全に独学の人、スクーリングに通いながらの人、通信講座を受けながらの人と様々です。
独学の方は当然試験範囲すべてをカバーするテキストは必須です。
そこに、プラスアルファで自分の理解しづらい点をカバーしてくれるようなテキストがあると心強いでしょう。
独学のための勉強法については、気象予報士に合格する5つのポイントの記事が参考になります。
一方、通学、通信の人は、全範囲はそこで使用している教材が学びの主軸になるのですから、苦手の克服や、練習問題といった目的のテキストが必要になります。
【2】自分のレベルに合わせよう
学習スタイルに違いがあるように予報士試験を志す時点での志望者達はスタート地点での知識や学力には、受験者年齢の幅の広さと同様に当然差があります。
本当に初挑戦の初学者の方から、大学で気象学に触れたことのあるような人まで様々です。
よく「文系でも予報士になれるのか」という質問がありますが、それも差の一つです。
予報士には、理系出身はもちろん文系、芸系出身者から小学生まで様々いることからもわかるように、学び方次第で誰しも合格の可能性はあります。
自分のレベルを意識
その確率を上げるべく、しっかりとテキスト選びの地点から自分の知識レベルや文系より、理系より等を意識して進めましょう。
全然わからないところからじゃなくてわかるところから始めよう!
【3】自分の好みにも合わせよう
テキスト選びの段階で迷ってしまうほどの種類のある気象予報士試験向け文献ですが、試験合格まであなたの相棒として長く共に学ぶわけですから、やはり自分の好みにあったテキストを選ぶことも大切です。
いくつか内容的には同じ位良いものがあったとしたら、迷わず自分がひかれたテキストの法を選びましょう。
挿絵であったり、テキストの言葉の言い回しであったり、大きさであったりと好みは人それぞれです。
長く使うものだからこそ愛着が感じられそうなテキストを選びましょう。
【目的別】気象予報士試験オススメのテキスト25選
いろいろな口コミや本屋さんや図書館で並ぶ多種多様なテキスト類に迷ってしまう人のため、実際私が試験対策に愛用したテキストを含め、学科試験対策編、実技試験対策編、問題集編と紹介していきます。
学科試験対策編14選
学科試験突破なしに実技の採点は無し、つまりは試験の合格はありえません。
そこで少しでも学科対策を確実にするべくおすすめするテキストは以下のものになります。
【1】新 百万人の天気教室
このテキストは、初心者からでもわかりやすく書かれている一方で応用までカバーされており、予報士試験の学科の範囲を網羅していて、独学の受験生からも支持する声もよく耳にします。
主な内容
内容もABC3段階に分けて書かれているので、まずは概要のレベルでAを読み、ステップアップして予報士試験レベルのCまで進めていくなど独学の人も急に壁にぶつかることなく進んでいけます。
必要な数式がコラムで解説されている点も使いやすいはずです。
価格 | 3,520円 |
筆者 | 白木正規 |
発売日 | 2019/4/28 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【2】Newton別冊『天気と気象の教科書』
決して予報試験に出版されたものではないですが、驚くほどよく気象について、そして予報について詳しく解説されています。
私自身一通りの学科対策が終わってから手にしたものですが、自分の理解度の確認にも役に立ち、ページいっぱいのカラーの絵は立体で捉えなくてはならない気象学の理解の大きな手助けとなります。
魅力・ポイント
実際に私の親戚の小学生も絵だけにひかれて見入ってしまうほど好奇心をひかれる本で、次のページに進む楽しさを感じながら知識を身につけられます。
予報士対策に本格的に入る前に読んでも復習として読んでも参考書代わりにしても良いでしょう。
価格 | 1,980円 |
筆者 | 荒木健太郎(監修) |
発売日 | 2019/4/28 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 全予報士志望者向け |
レベル | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【3】気象の図鑑
気象予報士試験を検討している人から入門編として手に取るのにちょうどよい内容になっています。
身近な天気の変化から専門的な予報士レベルの知識までがわかり易い言葉で説明されています。
図鑑と言うだけあって、写真やイラストが多く非常にわかりやすく気象の世界を表現しています。
主な内容
最初は「空のストーリー」という章から始まり身近な気象現象に触れ、徐々に「日本の天気」、「気象学の世界」と予報士試験レベルの深い世界へと導いていってくれます。
著者3人共に気象予報士の方なので、試験のポイントもしっかりと抑えた解説もなされています。
価格 | 2,838円 |
筆者 | 筆保徳弘 岩槻秀明 今井明子 |
発売日 | 2014/8/9 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 独学・初学者 |
レベル | ★★★☆☆ |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
【4】図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図
こちらも同じく入門編ですが、専門用語なども詳しく説明されており、気象の基礎を教科書のように学べる一冊です。
ブルーバックスなので手に取りやすく、内容も予報士試験入門にぴったりです。
主な内容
例えば「なぜ数十トンもある雲は落ちてこないのか」といったような夏休みの自由研究的な疑問に触れながらも、しっかりとその原理を解説し、気象学の世界へとつなげていくので、タイトル通り無理なく気象学のでかいに入っていくことができます。
その上で専門用語にも触れ解説している点が入門書としてとても有意義です。
価格 | 1,188円 |
筆者 | 古川武彦 大木勇人 |
発売日 | 2011/3/26 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 各学習スタイルの初学者 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
>>図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図
【5】気象予報士 かんたん合格 10の法則
気象予報士の学科試験の出題範囲がわかり易い言葉で、簡潔に説明されています。
これ一冊をメインのテキストにするには向いていませんが、初学者の人が全体を掴むために利用したり、ある程度学習が進んだ人が知識整理をする際に手軽に読むことができます。
主な内容
その内容は、静力学平衝に始まり天気図の味方から気象現象に至るまで学科の範囲の重要ポイントをしっかりと抑えています。
表紙からして少し肩の力を抜いて知識の整理、気象学への概要を掴むのにピッタリ。
価格 | 2,398円 |
筆者 | 中島俊夫 |
発売日 | 2011/3/30 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 各学習スタイルの 初学者〜中級者 |
レベル | ★★☆☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【6】図解入門 最新気象学のキホンがよ~くわかる本[第3版]
私自身、気象予報士試験勉強を始めるにあたり、下記の応用編と共に手にした一冊です。
「物理、数学が苦手な人に」というおすすめの言葉通り、各項目についてわかりすいことばで図解などもつけ解説しています。
魅力・ポイント
全体的に行間も広くページごとに内容を詰めすぎず、バランス良くイラストや図表が載っていて読みやすいのであっという間に読破できます。
学科試験の「予報業務に関する一般知識」に活かせますが、あくまで入門として捉えもう少し深い知識をプラスすると良いでしょう。
ただし、気象学の入り口としては文句なしです。
価格 | 2,530円 |
筆者 | 岩槻秀明 |
発売日 | 2017/12/16 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 独学・初学者 |
レベル | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【7】図解入門最新気象学の応用と予報技術がよ~くわかる本
上記のテキストの続編的なもので更に専門的に予報技術などにも踏み込んでいます。
こちらもやはりとてもわかり易く解説されており「予報業務に関する専門知識」に活きてきます。
主な内容
こちらもキホン編同様の読みやすさは維持されており、地上天気図と高層天気図の関係性など、はじめのうち捉えづらい立体的な感覚もイラストやわかりやすい解説で、基本的な部分は掴めていくでしょう。
ただやはりこの一冊だけで試験に望むのは心もとないのであくまで導入としての利用をお勧めします。
価格 | 3,980円 |
筆者 | 岩槻秀明 |
発売日 | 2013/3/27 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 独学・初学者 |
レベル | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【8】イラスト図解 よくわかる気象学
気象学の入門にもピッタリ、そして気象学を学ぶ中で熱力学や力学に苦戦している方にお勧めです。
イラストやマンガを用いて非常にわかりやすく解説しています。
主な内容
太陽系の中の地球から、大気の運動、降水過程、気候変動と気象予報士試験の学科に置いての核となる部分を丁寧に、親しみやすいイラストを多用して解説しているので、普通なら2型意識を持ってしまいがちな箇所も難なく乗り越えていけます。
この本でしっかり基本を理解した上で、「予報士のバイブル」と呼ばれる「一般気象学」にステップアップするのもいいかもしれません。
価格 | 2.308円 |
筆者 | 中島俊夫 |
発売日 | 2016/9/1 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 独学・通信 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【9】気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉
学科試験の中でも一般知識に特化したテキストになっており、その分丁寧に数式や法令関係まで解説されているのでとてもわかり易い作りになっています。
改訂版が待たれるのですがまだ2008年出版になった版が未だ最新なので、改訂版が待たれます。
魅力・ポイント
Amazonでも売上ナンバーワンになるほどの支持率の高さを誇っていますので、内容の充実具合は安心です。
一方で例題類題といったような実践的な面がフォローされていないので、このテキストで知識を身に着け別途で問題集で実践力を身に着けていく必要があるでしょう。
価格 | 3,520円 |
筆者 | 気象予報士試験受験支援会 |
発売日 | 2008/9/5 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【10】読んでスッキリ! 気象予報士試験 合格テキスト
学科から実技まで対応の一冊です。
全範囲を網羅し、わかりやすく最低限の数式を使って解説している箇所も多くあります。
例題も挟まれているので試験をイメージしつつ学習できます。
赤シートで重要語句を隠しながら学習できる仕組みも典型的ではありますが使い勝手がよく重要箇所がひと目で把握できます。
ただ使用されている数式についてが評価の分かれ目で、理系基礎がある人には理解しやすい箇所が、そういった分野が苦手な人には難しく感じるようです。
ある程度入門的なテキストをこなしたあとに取り組むほうが理解が早いでしょう。
価格 | 2,310円 |
筆者 | 気象予報士試験対策研究会 |
発売日 | 2017/8/10 |
わかりやすさ | ★★★☆☆ |
学習スタイル | 独学 (理系もしくは中級者以上) |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
【11】一般気象学
こちらは予報士を志す人なら耳にしたことも多いと思う「気象予報士のバイブル」と呼ばれているテキストです。
人によってはこのテキストを繰り返して身につければ予報士試験を通過できるという方もいます。
ただ私個人としては手元にはあるものの非常に難解で、試験後に読んでもやはり難解です。
文系の人は注意
おそらく理系大学生レベルの知識があること前提で書かれているのではないかと思う説明になっているので、もともと理系で相応の知識がある人には非常に有意義である一方で、そうでない人はいきなりこのテキストから入ると自信喪失しかねません。
理系知識のある人はこれを教科書代わりに、そうではない人は色々学んで総仕上げにという形での使用も良いと思います。
価格 | 3,080円 |
筆者 | 小倉義光 |
発売日 | 2016/3/28 |
わかりやすさ | ★☆☆☆☆ |
学習スタイル | 全予報士志望者向け (特に理系が得意な人) |
レベル | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★★ |
【12】改訂新版 気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科専門知識編〉
実際にこれ一冊で間に合ったという話もあるくらいに充実した内容です。
専門知識の方に重点を置いたテキストですが、一般知識にも通用する部分もありかなり使えます。
主な内容
また各章には学ぶポイントが記されており、各章の終わりには問題演習や過去問が取り入れられしっかり解説もなされているので試験対策のときにすべきことを無駄なく網羅しています。
各章をしっかり読み込み章末問題で理解度チェックというペースで進めれば効率よく知識を身に着けていけますし、忘れるのを防ぐために先の章に進んでも、前章の章末問題で復習をするなど使い方も工夫できる作りになっています。
価格 | 3,520円 |
筆者 | 気象予報士試験受験支援会 |
発売日 | 2014/5/23 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★☆ |
>>改訂新版 気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科専門知識編〉
【13】真壁京子の気象予報士試験数式攻略合格ノート
典型的文系の私を大きく支えてくれたこのテキストです。
その名の通し、気象予報士試験を受ける上で避けて通れない数式のみを、本当に基礎の基礎から丁寧に説明してくれています。
こんな人にオススメ
理系の人には不要ですが、独学のみならずスクーリングや通信講座でも数式に苦手意識のある人は是非手にとってほしい一冊です。
もともと数学と物理から逃れるために文系に進んでいた私としては、数式特有のギリシャ文字にふりがながあったことにも大いに救われました。
予報士裏話のようなコラムの息抜きページもあります。
価格 | 5,980円 |
筆者 | 真壁京子 |
発売日 | 2010/7/15 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【14】イラスト図解 よくわかる気象学【専門知識編】
漫画や図解と視覚的にも理解しやすく専門知識を解説しているので、文章だけではなかなか理解しづらい立体的な構造もとらえやすくなっています。
主な内容
地上気象観測にから始まり、徐々に段階を踏んで予報、気象災害、警報注意報と丁寧な解説にイラスト入りで進んでいくので、文章だけの教材に置き去りにされがちな人も安心して手に取れる一冊です。
特に予報学の部分は解説が詳しく、昨年に出版されたばかりなので情報もかなり新しいものが含まれています。
価格 | 3,190円 |
筆者 | 中島俊夫 |
発売日 | 2019/10/15 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
実技試験対策編7選
実技試験では的確な天気図、予報図の読み取りや、現象に対する記述が求められてきます。
時間配分も難しくなってくるところですが、この試験を突破すれば晴れて気象予報士です。
予報士への扉を開くべく、お勧するテキストを紹介します。
【15】TEN-DOKU クイズで読み解く天気図
現役の気象予報士である増田さんが、クイズ形式で天気図の味方を楽しみながら教えてくれます。
レベルは初級編から上級編まであり、上級編になると予報士試験にも生きてくる内容があります。
典型的な季節の気圧配置のわかる天気図から、実際に災害を引き起こしたときの気圧配置まで載っているので興味を持って取り組むことができます。
魅力・ポイント
全体的に楽しく天気図について解説してくれているので実技の入門にも役立つ一冊です。出版年数が新しいのもうれしいところです。
価格 | 1,100円 |
筆者 | 増田雅昭 |
発売日 | 2018/2/26 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
【16】気象予報士かんたん合格テキスト 〈実技編〉
基礎知識を培った上で読むと非常に興味をもって勉強できる一冊です。
独学の人にオススメ
世間で曖昧な実技試験の得点ポイント、減点ポイントにも言及されているので特に独学の人には手にしてほしい一冊となっています。
それぞれの画像の着目点の解説に加え、作図対策については練習問題もついているので実践を意識した構成になっています。
「かんたん、らくらく」かは学習者次第だと思いますが、実技の練習にはもってこいです。
価格 | 3,520円 |
筆者 | 気象予報士試験受験支援会 |
発売日 | 2019/4/28 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
【17】気象予報士試験第1回~第20回 テーマ別実技試験解答と解説〈1〉温帯低気圧1
【18】気象予報士試験第1回~第20回テーマ別実技試験解答と解説〈2〉温帯低気圧2
【19】気象予報士試験第1回~第20回 テーマ別実技試験解答と解説〈3〉温帯低気圧3/台風
【20】気象予報士試験第1回~第20回テーマ別実技試験解答と解説(4) 寒冷低気圧/梅雨前線/太平洋高気圧/北東気流/その他
この気象予報士試験テーマ別実技試験解答と解説ほど実技向きのテキストはありません。
少し古いためほぼ中古で出回っている状態ですが、試験に出題される現象がこの四冊で完全に網羅できます。
天気図等が現在のほうが進化しているという点はあるにしても、それぞれの減少に対する解説とその内容の濃さは一冊あたり400ページ近くあることからもおわかりいただけると思います。
それぞれお値段は張りますが、この4冊を完全に身につけたなら実技試験突破はかなり確実でしょう。
価格 | 3,053円〜5,683円 (2020/7/5現在) |
筆者 | 気象予報技術研究会 |
発売日 | <1>2005/7/1 <2>2005/8/1 <3>2005/9/1 <4>2005/10/1 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★★ |
>>気象予報士試験第1回~第20回 テーマ別実技試験解答と解説〈1〉温帯低気圧1
>>気象予報士試験第1回~第20回テーマ別実技試験解答と解説〈2〉温帯低気圧2
>>気象予報士試験第1回~第20回 テーマ別実技試験解答と解説〈3〉温帯低気圧3/台風
>>気象予報士試験第1回~第20回テーマ別実技試験解答と解説(4) 寒冷低気圧/梅雨前線/太平洋高気圧/北東気流/その他
【21】気象予報のための天気図のみかた 改訂新版
その名の通り新聞で見慣れた天気図から、予報士が実際に予報の際に使う高層天気図、更に最近は出題がありませんが航空天気図などあらゆる天気図が実際に掲載され、それに伴う予報技術に関しても言及されているかなり専門的なテキストです。
最近はなかなか天気図のみに特化したテキストが見当たらない中で貴重です。
船舶用の天気図などは試験とは関係なく興味深いものがあります。
少し古いのが残念ですがそれでも季節ごとの天気図なども取り上げられているので実技試験に活かせる知識が豊富に含まれています。
価格 | 4,620円 |
筆者 | 下山紀夫 |
発売日 | 2013/6/11 |
わかりやすさ | ★★☆☆☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
問題集編4選
「実践あるのみ」という言葉があるように、気象予報士試験に向けての知識を一通り身につけたらどんどん問題に挑戦していきましょう。
せっかく知識があっても試験特有の出題のされ方に慣れていないと実力を発揮できません。
そうならないためにも特に試験直前期に入ったならば必ず毎日問題を解きまくる!くらいの気持ちで次にご紹介する問題集を利用してみてください。
【22】気象予報士試験精選問題集
このテキストでは過去の予報士試験から特徴的な問題をピックアップしてあり解説もついています。
可能な限り繰り返し全て頭に入れるくらいの勢いで取り組みましょう。
実技試験にも対応しています。
私の試験対策中に一番活躍したのがこの一冊です。
実技の記述回答については暗唱できるレベルにしておきました。
学科問題に関しても一つ一つ教科書レベルに丁寧な解説があるので重宝します。
またダウンロードも可能なので、実際試験対策の方では書き込みながら練習することができます。
価格 | 3,300円 |
筆者 | 気象予報士試験研究会 |
発売日 | 2019/12/4 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 全学習者向け |
レベル | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★☆ |
【23】U-CANの気象予報士 これだけ! 一問一答&要点まとめ
こちらは試験勉強中常に持ち歩いておきたい一冊です。
サイズも小さめ、問題も一問一答形式で簡潔に知識のおさらいができます。
また受験生によくある赤シートを利用した語句埋めももあるのでキーワードの確認も出来ます。
私も利用していましたが、従来の学習プラスアルファの確認用として使うと良いでしょう。
魅力・ポイント
素直な問題が多いので知識の整理・確認にぴったりです。ちょっとした移動の合間や寝る前の確認に使いやすく、何度も間違える問題には印をつけておくなど工夫すると自分の引っかかりやすい点が見えてきます。
価格 | 1,980円 |
筆者 | ユーキャン 気象予報士試験研究会 |
発売日 | 2017/2/23 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
学習スタイル | 全学習者向け |
レベル | ★★☆☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
>>U-CANの気象予報士 これだけ! 一問一答&要点まとめ
【24】気象予報士試験 模範解答と解説 53回 令和元年度第2回
実際に実施された試験の模範解答と解説になります。
「受験の際には過去問を解け」というのがあらゆる試験における定番の対策になります。
実際に時間を図って説いてみるのも良いでしょう。
一問一問丁寧出で適切な解説がなされているの点は素晴らしいです。
その解説を試験一回分全てに目を通すだけでもかなり勉強になること間違いありません。
ただこちらのテキスト非常に大判でお値段もそこそこ、一回分で一冊なのでなかなか何回分もというわけにはいかないでしょう。
そこで私は大型本屋で何度も立ち読みを繰り返して解いていました。
この手段はお勧めとは言えませんが。
価格 | 2,680円 |
筆者 | 天気予報技術研究会 |
発売日 | 2020/4/11 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 全学習者向け |
レベル | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★★ |
>>気象予報士試験 模範解答と解説 53回 令和元年度第2回
【25】気象予報士学科試験徹底攻略問題集
最近の出題傾向に合わせた学科向けの問題集になります。
正攻法で問われる問題をこなすことで基礎からしっかり固めていくことができます。
学科試験で問われがちな型の問題が多いので繰り返すことでより学科試験突破の可能性を高めること間違いなしです。
魅力・ポイント
予報業務に関する一般知識、専門知識に対しそれぞれ100題を超す問題が用意されているのでやりこみ甲斐があります。
ただ最近の試験まで分析した版が未発売なのが惜しいところでしょう。
価格 | 2,102円 |
筆者 | 気象予報士試験対策講座 |
発売日 | 2007/11/14 |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
学習スタイル | 独学 |
レベル | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
テキストをフル活用する勉強方法
お気に入りのテキストが見つかったなら早速勉強スタートです。
人それぞれ自分に合ったスタイルがありますが、参考に私が実際に知っ選していた学習法をご紹介します。
学科試験対策編
学科試験はとにかく知識を頭の中に入れなければなりません。
理解と暗記およそ2:3くらいのイメージでしょうか。
細かい数値や法令関係は丸暗記ですし、現象や熱力学についてはしっかりとした理解が必要になります。
そこで入門編で基本的な流れを把握した上で、メインとなるテキストを章ごとに「読む」、「引く」、「解く」のサイクルで進めていきます。
【読む】
「読む」はそのまま章ごとに読みすすめるのですが、可能なら音読することがお薦めです。
目だけでなく耳も口もフル活用していきましょう。
【引く】
そして「引く」。
これは読みながら重要に思える箇所にアンダーラインを引くことです。
もちろん一度だけでなく何度も読み込むことが前提のテキストですから、アンダーラインは復習の際の手助けになります。
【解く】
3つ目の「解く」については章末問題があるテキストであればその部分を、ないものであれば過去問から、学んだ章の範囲の問題を解いていきます。
その問題の出来が7〜8割に三田に場合はもう一度、その章を、「読む」の段階からやり直し、理解できていないところ、頭に入っていなかったところを見つけ出し、徹底的に理解と暗記に努めます。
その際にどうしても数式が理解できないなどの壁にぶつかった時には、そのわからない部分に特化した参考書を読み込んだり、中高の物理や地学の参考書を手に取り一から理解していきます。
繰り返しがポイント
こうして一章ずつ攻略していくことで知識をより確実なものとし、学科全範囲が完了したところで過去問集に移り、解けないものがなくなるぐらいまで繰り返し毎日問題を解いていきます。
その際解説に、新たな情報を見つけたらそこにはすかさずアンダーラインです。
過去問段階に移行しても、並行してテキストは繰り返し読んでいってください。
そうすることで知識が抜けてしまうのを防ぎます。
どのテキストも、もとは充分に取れたと言うくらいに徹底的に繰り返しやり込みます。
実技試験対策編
こちらは、ひたすら実践、つまり「書く」という行為が欠かすことはできません。
ある程度の予報図の見方をテキストから学んだならば、そこからはどんどん問題集を使い実践していきます。
特に記述においては気象予報特有の言い回しが多発するので、私は現象ごとにその表現をノートに書き出し、記述表現集を作りました。
このノートはとにかく現象で分ける以外は、順番などの細かいことは一切期にしないで、自分の引き出しにはなかった模範解答の表現を、どんどん書き出します。
そしてそのノートに欠かれて表現を暗唱できるレベルにまで引き上げると、多少数値や現象の状態が連れてきても、表現の型が頭に入っているので、試験の分かれ道となりうる時間をかなり節約して回答できるようにあります。
こちらも音読するのがおすすめです。
音読のメリット
確かに何度も書くことも重要ですが、わかりやすく簡潔に回答することが基本の実技試験において、口で言えるレベルにまでしておくと、その話すという行為から言い回しの狙いやポイントが見えてきます。
気象予報士試験にオススメ動画
最近では、You Tubeにも気象予報士試験に有益なチャンネルがあつのをご存知でしょうか?通勤や通学、ちょっとした隙間時間にも視聴して勉強できる便利なチャンネルをご紹介します。
てんころの気象予報士講座
無料で視聴できる講座が多くあり、現役の気象予報士の先生がわかりやすく解説してくれています。
勉強の仕方から、実技対策まで幅広くあり、私は特に理解しづらい項目についての講座を視聴するという形で利用していました。
過去問を実例に上げ解説してくれている講座もあるので独学の人には特に貴重なチャンネルだと思います。
独学で勉強するにも限界がある!通信講座なら効率的
独学だけで合格される人も確かにいます。
しかし、本当にその確率は低く、ただでさえ合格率約5%の予報士試験において完全独学で合格を目指すにはそれなりのリスクがあります。
合格率が低い理由については、合格率が低い5つの理由の記事をご覧ください。
年にたった2回しかないチャンス、確実にモノにしたいのであれば、やはりリスクを減らし合格へと効率的に勉強を進めたいものです。
予報士試験短期決戦の鍵
私自身の経験からお伝えすると、独学で1度目の試験に挑み「予報業務に関する専門知識」のみに合格。
1科目でも合格すると、次こそは資格を取得したい!と思いは強くなりました。
そこで特に納得いかないまま本番になってしまっていた実技試験対策のため通信講座を受講することにしました。(ハレックス気象予報士講座:現在は終了)
すると、添削された記述は見事に赤ペンだらけ。
以下に自力では及ぶものではなかったかを思い知らされ、その添削、模範解答を繰り返し書くことで、気象予報士試験で求められる記述の型を身に付け、無事二度目のチャレンジで資格取得に至りました。
案外通信講座はリーズナブル
そこで気付かされた点としては、どこの講座を受講するかにもよりますが、通信講座で勉強するほうが、闇雲にテキストを買いあさり、何度も受験するよりも安上がりになることがあるという点です。
2020年7月現在
受験料は免除科目なし:11,400円
学科一科目免除:10,400円
学科二科目免除:9,400円
そこでおすすめなのがオンスク気象予報士講座です。
オンスク気象予報士講座がおすすめ!
なにより月々980円という金額が魅力的ですが、内容も講師による動画講座、問題演習等充実しています。
スマホでも受講できるので、スクーリングや、別の通信講座との併用にも良いでしょう。
オンラインで何度も同じ講座を視聴することも可能なので苦手克服に使用したり、教材によって学んでいたことを講師による講座を受講することで更に違った観点で捉えられるようになったりと多彩な使い方ができるでしょう。
料金 | 月額980円 |
便利さ | ★★★★★ |
内容の充実度 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
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まとめ
気象予報士のテキストは個性も特徴も気象現象のように様々です。
合格までの道をともに歩んでくれるパートナーとなるわけですから、できることなら実際に手にとって吟味し、相性の良いものを選んでください。
気に入ったテキストに巡り会えればモチベーションも合格への可能性も高くなること間違いなしです。
貴女にピッタリのテキストとともに合格への上昇気流に乗って、ぐんぐんと合格目指してレベルアップしていってください。
まり(気象予報士)
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