保育士

【職場別】保育士の仕事内容と1日のスケジュールとやりがいを徹底紹介!

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yuzuko(保育士)

yuzuko(保育士)

保育士歴10年になります。幼児教室から保育園まで、保育資格を使った仕事をしております。 モンテッソーリ教育や栄養学などを学びながら、子どもたちにたくさん還元出来ることを増やしています。 詳しいプロフィールはこちら
こんにちは!保育士のyuzukoです。今回は保育士として子どもたちの成長を見守れる場所ややりがいについてご紹介します!
保育士 yuzuko

保育士資格を取得して、いざ保育士になったら…あなたはどんな働き方をしたいですか?

保育士の主な職場は保育園だと思われている方も多いと思います。

でも実は、保育園の他にも保育士が活躍している場所はたくさんあるんです!

この記事を読むメリット

・保育士の仕事の魅力が分かる
・保育士の1日のスケジュールが職場別に分かる
・保育士のやりがいが職場別に分かる
・辛いところや大変なところが分かる
・保育士に向いている人がどんな人かが分かる

いろいろな場所で活躍する保育士。どんな職場があるのか見てみましょう!
保育士 yuzuko

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保育士の仕事内容と1日のスケジュールと魅力を徹底紹介!

保育士=保育園の先生、そんなイメージが一般的かと思います。

でも意外と保育士が活躍出来る場所は保育園だけではなく幅広くあります。

ここでは、わたしが経験してきた4つの施設を例に挙げて、それぞれ1日のスケジュールや各施設の魅力をご紹介したいと思います。

保育士が活躍できる場所、実はたくさんあるんです!
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【例1】保育園の保育士の場合

まずは保育園、引退までずっと保育園、育児明けで復職した方、など就職先に保育園を選ぶ理由はいろいろですが、最も多くの保育士が選ぶメインの職場が保育園です。

0歳児~5歳児までの、就学前の子どもたちと早朝から夕方まで一緒に過ごします。

 

<1日のスケジュール>

時間 仕事内容
6:30~ 開錠・掃除・洗濯・電話対応
早番は子どもを受け入れる前に保育のための準備をします。
7:00~ 開園・子どもたち受け入れ・視診、体温測定・連絡帳チェック・早朝保育
子どもたちが登園してきます。
健康状態をチェックして保育開始です。
8:30~ 通常保育・お仕度・お集まり
子どもたちが全員揃ったら一日が始まります。
歌を歌ったり、出欠を確認したりします。
9:30~ 散歩・製作・リズムダンス・戸外遊び・室内遊びなど
日案をもとに、その日の保育を行います。お天気や子どもの体調を見ながら時間などは調整します。
11:30~ 給食準備・給食・片付け
子どもたちのお仕度を促しながら、給食の準備をし、子どもたちと一緒に給食を頂きます。
12:30~ 午睡準備・寝かしつけ
ベッドや布団を準備したり、子どものお着替えの補助をします。準備の出来た子から寝かしつけます。
13:00~ 掃除・連絡帳記入・会議・製作など
子どもが寝ている間に、休憩を準版で取りながら事務作業や掃除をします。
15:00~ 起床・着替え・片付け・おやつ
子どものサポート、雑務など手分けして行います。
16:00~ 降園準備・お集まり・順次降園・保護者対応
お帰りの会をして、お迎えの保護者と今日あったことの話や伝達事項を伝えます。
18:00~ 捕食準備
遅番の先生が捕食の準備、夕方保育を担当します。
19:30~ 閉園・片付け・掃除・次の日の準備
子どもたちの受け渡しが全員終わったら、園を閉める準備をしたり、次の日のために環境を整えます。

これらのスケジュールをパートの先生方と協力して早番、遅番などにシフトを分けてこなします。

また、この一日の間で時間を上手に作って「月案・週案・日案」や「発表会・作品展準備」、「個人票の作成」、「市との連携・保育園協会の仕事」などの事務作業も行います。

 

<魅力とやりがい>

保育園はスケジュールを見れば一目瞭然。

あっという間に一日が過ぎてしまう、そんな印象です。

息つく暇もない、という表現が合うかもしれません。

それもそのはず、朝「おはよう」から始まって無事に「また明日ね」と保護者にお戻しするまで、命を預かって生活をする場なのです。

他の職場との大きな違いは保育時間が長いこと。

その分、子どもたちと関わる時間も多くあります。

子どもたちは朝起きて朝食を食べて登園したあとは、殆どの日中の時間を保育士と過ごします。

成長を間近で見られる

そのため、子どもたちの成長を間近で一番最初に見られる!それが一番の保育園で働くことの魅力だとわたしは考えます。

例えば0歳児であれば、初めて寝返った!歩いた!

1歳児であれば、初めてしゃべった言葉が「しぇーしぇ(先生)」だったことも!

これは5歳児でも変わりません。

一緒に練習して出来るようになったこと、友達と協力してやりきった行事など、子どもたちと感動を共有できる素敵な職場です。

実際、8年目に勤めた新しい職場でも、なかなか歩かなかった子どもが初めて1歩歩く姿を見たときは、もう何度も経験していることにも関わらず、涙が出て周りの保育士や子どもたちと一緒に喜びを分かち合いました。

  1. 長い子は5年間、毎日長時間、同じ子どもの成長を見られること。
  2. 長いスパンでいろいろな行事を経験し、達成感を味わうことが出来る。

この2つが他と比べると大きなポイントではないかと思います。

 

【例2】企業内・院内保育施設の保育士の場合

わたしが大学を卒業後初めて勤めたのがこの企業内・院内保育所でした。
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企業内・院内保育所とは、主に会社や病院などの企業の中にある保育園で、そこで働いている保護者のお子さんを就業時間内でお預かりする施設です。

無認可、未認可の場合もあり、規模も小さいものから大きいものまでその職場によりいろいろな違いがあります。

わたしが主に勤めていたのは大きな病院の院内保育所。

医師や看護師のお子さんをお預かりする施設でした。

病院内にあり、専用の中庭がついていて、子どもたちは0~2歳児まで、3歳児からは幼稚園へ転園します。

特徴

また、保護者の就業がない日には登園しませんし、時間も保護者のシフトによるので、開園時間の中で登園時間は各自まちまちでした。

その施設を例に挙げて、1日のスケジュールなどを見ていきたいと思います。

 

<1日のスケジュール>

時間 仕事内容
7:00~ 開園準備・開園・視診・連絡帳チェック・順次登園(午後登園もあり)
早番が鍵を開けて受け入れ準備をします。
縦割りの場合、全ての年齢の子どもを受け入れます。
9:00~ お集まり・散歩・製作など
途中登園の子などに配慮しながら、その日設定した保育を行います。
11:00~ お弁当
介助が必要な子どもに寄り添いながら、保育士も一緒に頂きます。
12:00~ 午睡準備・寝かしつけ・事務作業など
子どもの午睡中には連絡帳、保育案作成、製作準備をします。
15:00~ 午睡の片付け・おやつ
片付けとおやつ準備に分かれてそれぞれ動きます。
16:00~ 順次降園対応・掃除
降園時間もまちまちなので、個別に対応します。また、手の空いている先生は掃除などの雑務をこなします。
19:00~ 閉園
遅番担当の先生がカギを閉め、戸締りをします。

主に正職員とパートがシフト制で回します。

院内保育園は保育士派遣会社などが企業から委託されて請け負っていることがあり、園長は掛け持ちである場合もあります。

園長不在のときは、緊急時には主任、もしくは会社が対応することもありました。

 

<魅力とやりがい>

保護者のシフトによるので、子どもたちの登園がまちまちなこと、利用人数が少ないことから、少人数保育であることが多いです。

少人数である利点を生かし、縦割り(異年齢保育)クラスでの活動が多く、子ども同士の関わり合いや縦割りならではの成長が見られます。

丁寧な補助ができる

子どもの人数に対し、保育士が多い施設も比較的多いこと、0~2歳という乳児が中心になるので、家庭的に子どもひとりひとりをゆっくり丁寧に補助することが可能です。

また保護者の休みが合いにくいので、大きな行事がしにくいのも特徴です。

保護者の休み時間を縫って、ミニ運動会を催したり、出入口に作品を飾ってミニ作品展をするなどのアイディアで乗り切ったり、限られた時間や場所を使ってどう有意義に過ごすかなど創意工夫が必要になります。

1~3年という短い間で子どもたちや忙しい保護者に喜んでもらえた経験は、わたしたち保育士にとってもかけがえのない思い出となります。

 

【例3】幼児教室の保育士の場合

昨今、お受験や知育という言葉をよく聞くようになりました。

そんな現場で活躍してるのも乳幼児のエキスパートである保育士です。

幼稚園、小学校受験対策だけでなく、手先を使い脳の発達を促したり、個々の成長を助けるために通う方も増えています。

特徴

0~5歳という人間の根っこを作る大切な期間に、より良い教育をプラスしていく仕事、それが幼児教室です。

0~2歳児は主に午前中、3~5歳児は幼稚園後の午後から始まります。

今回はそんなお教室のスケジュールをみていきましょう。

 

<1日のスケジュール>

時間 仕事内容
9:00~ 出勤・掃除・授業の準備
場合によっては鍵開けから始まります。電話対応なども授業時間以外には担当することもあります。
10:00~ 0・1・2歳児クラス授業(約40分~)
乳児クラスの授業をします。
授業後には保護者への解説なども行います。
12:00~ 休憩・昼食
13:00~ 掃除・授業準備
午後の幼児クラスのために環境を整えます。
15:00~ 3・4・5歳児授業(約50分~)
幼児クラスの授業をします。授業後には保護者対応・授業内容の説明があります。
18:00~ 片付け・事務作業・掃除
次の日のための掃除などをし、会社への報告や事務作業をします。
19:00~ 社員や事務員がいない場合は戸締りをします。

フルで授業が入っているときのスケジュールになります。

曜日によっては1時限分しか授業のない日もあります。

そんな日は他の曜日の授業準備であったり、日によってはその時間だけの出勤など様々です。

 

<魅力とやりがい>

幼児教室の場合、ほぼ会社が経営しているので、そこには社員や正社員の保育士もいますが、メインはバイト・パートの先生になります。

保育園や託児所との大きな違いは生活というよりは教育、成長というよりは成果を目標にすることになります。

ここで働いている方の多くは、元保育士、元幼稚園教諭からの転職組です。

わたしの場合は自分の求めているものがたまたまその幼児教室にあった、というのが転職理由です。

ある程度、保育現場で子どもたちの成長を見てきて、次はわたしが大切にしたい部分をもっとクローズアップして子どもたちに伝えたいという想いからでした。

勉強だけでなく、常識、お行儀、正しい言葉など、日々の生活で忘れられがちな大切なことを子どもたちひとりひとりに丁寧に伝えられる場所です。

子どもひとりひとりをよりブラッシュアップしてあげられる、それが幼児教室の魅力です。

子どもひとりひとりの可能性を信じて伸ばす、そんな仕事がしたい人にはおすすめです。
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【例4】ベビーシッターの保育士の場合

企業に登録し、そこから派遣されて各家庭やイベントなどで子どものお世話をする、それがベビーシッターです。

とにかく時間、場所、内容ともに多種多様なのがこのベビーシッターという職種。

スケジュールも内容もその日、お客様により様々です。

現在わたしが登録しているのもイベントベビーシッター業務になります。

そんなシッターの1日を覗いてみましょう。

 

<1日のスケジュール>

イベントシッターの場合(子ども複数・シッター複数)

時間 仕事内容
9:30~ 出勤・掃除・避難経路の確認など
危険物の点検、午睡の場所など、使う部屋の環境を整える。
10:00~ 子ども受け渡し・視診・保護者との契約・持ち物の確認など
その日しか顔を合わせない子だったりもするので、呼び名から性格、持ち物のチェックなど細かく行います。
11:30~ 昼食準備
多くの場合、お弁当や離乳食の持ち込みです。
子どものお腹具合を見て開始時間を決めます。
12:30~ 午睡準備・寝かしつけ
年齢によって午睡させます。
午睡の間に事務作業や片付けがあれば行います。
14:00~ おやつ準備・持ち物の片付け・受け渡し・保護者対応
必要であればおやつを準備し、必ず忘れ物のないように気を付けます。
14:30~ 掃除・ゴミ出し・会社への終了連絡
イベントだと貸し部屋なこともあるため、ゴミまできちんと片づけます。

となります。

シッターの場合、お客様からのリクエストにより勤務することになりますので、時によっては宿泊勤務、海外勤務などもあります。

登録会社によっても規定は多岐に渡るので、どんな内容をメインにしたいかをきちんと決めておくと登録会社が選びやすくなります。

 

<魅力とやりがい>

週に決まった曜日に同じお子さんだったり、その日その日で違うお子さんであったり、送り迎えのみの短時間から海外出張までと幅広いニーズがある職種です。

そのため、マンネリになることもなく、いつも新鮮な気持ちで保育にあたれることがメリットです。

また働く時間や場所を選べたり、会社がバックについているため安心なのも魅力のひとつです。

その時々でピアノ、絵本の読み聞かせ、料理、家事など必要なスキルが違ったり、習い事のひとつとしてシッターを雇われるお客さまもいらっしゃるので、自分の持っているものを最大限に生かしやすい職業であるともいえます。

特殊なリクエストや臨機応変な対応が求められることも。芸能人のお宅でシッターなど、変わった案件もたくさんあります!
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保育園児だけじゃない?保育士の仕事内容は多岐にわたる!

多くの保育士のメインとなる職場、保育園。

でも実は保育園の中で園児と関わることだけが保育士の仕事ではないのです。

園児との生活、保護者対応、外部研修、など…それぞれ詳しく解説していきたいと思います。

保育士って子どものお世話以外にどんな仕事をしているのでしょうか?一緒にみてみましょう!
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【1】園児との関わり

保育士が一番多く時間を割く仕事です。

お支度、お集まり、散歩、給食など1日の生活を通して子どもたちの健康と成長をサポートします。

ただその日1日を楽しく過ごすのではなく、ひとりひとりに合ったいま必要な手助けをし、より良い発達を促すのが主な仕事です。

保育士の喜び、やりがいの一番はこの「子どもたちの成長を間近で見られること」に尽きます。

その目的を達成するために、1年を通じて目指す方向を設定し、集団であることの意味を大切に他の保育士と協力しながら日々を過ごします。

 

【2】保護者の対応

子どもと関わることと同じくらい大切なのが保護者との関わりです。

子どもと保護者と保育園は三角形を保ちながら、お互いに連携して協力し合うことが大事になります。

時にはプロフェッショナルとして、保護者の悩みに寄り添って一緒に考えたり、子どもを健やかに育てていくうえで指導していくことも必要になります。

このときに、どれだけ忙しい保護者の気持ちを汲み取ってあげられるかが重要です。

頭ごなしにアドバイスをするのではなく、相手の立場になって思いやりのある言葉選びを心がけると保護者との信頼関係が一層築けることと思います。

例えばわたしが保護者への言葉かけで留意していたことは、まず最初に「大丈夫」から始めることです。

保護者とのコミュニケーション

もちろん、全然大丈夫じゃないときもありますが、たいていの場合はこの「大丈夫」を頭に付けることで、保護者とのコミュニケーションが円滑になります。

「忘れものしちゃいました」→「それなら大丈夫ですよ、園のお貸ししますね」

「最近うちの子、赤ちゃんがえりがひどくて」→「大丈夫!誰もが経験する道ですから心配いりませんよ」

「最近夜泣きがひどくて」→「大丈夫ですか?フォローしますから無理しないでくださいね」

など、わたしたち保育士は味方ですよ、という姿勢で臨むことが、保護者との関係を築く大切な第一歩となります。

 

【3】地域や外部研修など

昔は「地域で子育てする」ことが普通でしたが、最近はそういったことも減ってきました。

保育園の役割として、地域交流というものがあります。

朝の園周りの掃除中にするご近所さんとのご挨拶から、多くの保育園で実施している行事のひとつ「夏祭り」などもそのひとつ。

周りの支えがあってこそ、保育園はその場所で子どもたちと共に育っていけるのです。

また、企業や国が保育士のために催してくれている研修もあり、そこでは他の保育園の保育士と知り合えたり、新しい手遊びや、保育現場の現状など、いろいろな話を聞き学ぶことが出来るので積極的に参加したい場であります。

 

【4】その他

わたしが保育園に勤務していたときの変わり種のひとつは、大学の一日講師に呼ばれたことです。

卒業した大学で、後輩たちの前で現場の話をしてほしいとの依頼でした。

そこでは、現場のいまや絵本の読み方など具体的な話が求められ、たくさんの聴講生に参加して頂きました。

保育士の需要が高まっているいま、後に続く人の育成も大切な仕事のひとつです。

これだけではなく、実習生の受け入れや高校生の職場体験など、多方面に渡って現場で働く人の体験談や知識を必要とされる場があります。

いつもは子どもたちや保護者に対して指導やお話をすることが多いですが、客観的に人に教える側に立つと、改めて保育士のやりがいや魅力を自分自身で再確認する良い機会になります。

もしチャンスがあったら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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保育士としての4つのやりがい

子どもたちの成長に深く関わる保育士という仕事ですが、やりがいはそれだけではありません。

ここでは4つのやりがいについて、体験談を加えながら詳しくご紹介していきたいと思います。

保育士にはたくさんのやりがいがあります。そのうちのいくつかですが、いろいろな職場の体験から得たやりがいをお届けします。
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【やりがい1】子どもとの関わり

保育士のやりがいといえば子どもとの関わりが真っ先に挙げられると思います。

では、具体的にはどんなことにやりがいを感じているのでしょうか?

実際にわたしが経験したことを基にご紹介します!

 

①子どもの笑顔

子どもと接していて嬉しいのは、やはり子どもの笑顔が見れたとき。

出来なかったことが出来るようになったとき、何か嬉しいことがあったとき、子どもたちの笑顔は一番にその気持ちを分かち合わせてくれます。

わたしが一番印象に残っているのは、二歳児さんがぞうきんをうまく絞れて、それを使って汚れた机をピカピカに出来たときの笑顔です。

自分が汚したものを、自分の力で綺麗にして、みんなが喜んでくれる、そんな体験を「嬉しい」と感じられると、あっちの机も自分が汚したものではないけれど綺麗にしよう!あっ今度は石鹸を使ってみよう!とその先々へと繋がっていきます。

そんなキラキラした瞬間をすぐ傍で見られることは、保育士にとって最大の喜びです。

 

②子どもの成長

子どもたちの成長は身体など目に見えることばかりではありません。

電車ごっこが大好きだった外国籍の4歳児の男の子。

言葉が通じないこともあり、主に一人遊びが多く線路を繋げてひとりで電車を走らせている日が続きました。

どうやって邪魔をせずに一緒に遊べば良いものか考えた結果、わたしは彼の作った踏切に黙ってそっと人形を並べました。

目が合うと彼はにこっと笑って、何も言わずに電車を踏切手前で止め、踏切を開けてくれたのです。

それから傍で見ていたお友達も、踏切に人形を並べ始めました。

彼はその度に踏切を開け、並べられては開け、を繰り返し、いつの間にか笑い声が部屋に響き始めました。

子ども同士が保育士の作ったちょっとしたきっかけで気持ちを通じ合い、お互いのことを想い合える心も育つ。

そんな素敵な空間作りが出来るのも、保育士のやりがいのひとつです。

 

③子どもとの絆

年度が変わると毎年たくさんの卒園生が巣立っていきます。

毎日のように一緒にいた子どもたちに会えなくなるのはとても淋しいことですが、卒園後にも子どもとも絆は途切れることはありません。

小学校に上がって、ランドセル姿を見せに来てくれたり、「ちょっと淋しくなったから」と大きくなってからも実家のようにひょこっと顔を覗かせてくれたり。

子どもや保護者とのお付き合いは長いとわたしが保育園を辞めたあともずっと続き、結婚式に来てくれたり、年賀状の写真を見ては大きくなったなぁ、なんて親戚のような気持ちを覚えたりもしています。

大切な時間を以一緒に過ごしたこと、記憶は薄くなっても子どもたちとの絆は薄れることはありません。

 

【やりがい2】保護者との関わり

保育士をする上で欠かせないのが保護者との関わりです。

保護者と保育士の間で共通理解を深め、お互いに協力し合うことが子どもの成長にとってとても大切なことになります。

 

①保護者の悩みに寄り添える

わたしもまだ我が子を育てる前にはなかなかうまく出来なかった保護者対応ですが、保護者のみなさんはどんなに若くても子どもを生んだことがなくても、わたしたちを「先生」と呼んでくださいます。

わたしたちは「先生」として保護者の対応をすることも大切な仕事です。

保護者の悩みは主に子どものことなので、保育士の言葉はとても心に残り、響くことになります。

だからこそ、ひとりひとりの悩みに対して真摯に向き合わなければなりません。

時にはひとり親になった保護者と降園後に長い時間面談をして、涙ながらの相談をされる、なんてこともありました。

信頼関係

アドバイスだけでなく、気持ちを汲んで、必要な言葉をかけてあげること、そんな時間は保護者との信頼関係を深く築く大事なものになります。

 

②保護者からの感謝の言葉

わたしたちは仕事として当然のこととして毎日している保育ですが、働きながら子育てをする忙しい保護者にとっては、ありがたく心強い味方なのが保育士です。

以前はよく「ありがとうございます」という言葉を頂くことはありましたが、なかなか手強い保護者の方も増えているのが現状です。

以前勤めていた保育園でこんなことがありました。

園に対してリクエストが多い芯のある保護者さんがおり、そのお子さんがまさに反抗期、といった時期、その保護者さんが広報に書いたお便りが園に届きました。

そこには『わがままばかりの我が子に嫌気がさすほどの毎日、でも保育園の先生はそんなうちの子を「素敵ですね」と言ってくださった。

そうだ、子どもは生まれながらにして素敵な存在なんだ、と改めて気づかされました』という文章がありました。

「ありがとう」の言葉がなくても、そこにはわたしたち保育士への感謝が綴られていました。

ありがとうの言葉や、こうした気持ちが届いたとき、わたしたちのしてきた保育が実ったような気持ちになります。

 

【やりがい3】仲間との関わり

保育士はひとりではとても務まりません。

他の保育士とのチームワークや協力により、子どもたちの安全を守り、日々の保育を行います。

横の繋がりが円滑に進んでこそ、クラス運営がスムーズに行えます。

「子どもの健やかな成長」というひとつの目標に向かって、ワンチームになることが重要です。
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①日々の生活を通して育む仲間との繋がり

保育園はチームで保育をします。

クラスでメインで保育を進める先生、フォローをする先生、雑用を担当する先生など決まってはいますが、子どもたちに合わせてその場その場で臨機応変に動きます。

そのため、普段からの仲間とのコミュニケーションがとても重要です。

保育士同士の関係性

時には仕事後に一緒にご飯を食べに行ったり、会議などで共通認識を確認したり、密に関わりながら子どもたちの成長という同じゴールに向かって進みます。

子どもたちの成長は、保育士同士が協力して作り上げた、他には類を見ない宝物なのです。

 

②イベントや発表会などをみんなで達成する喜び

年間を通して運動会や作品展などの行事を行うことも保育士の大きな仕事です。

同じ目的に向けて、たくさんの時間をかけ、子どもたちと練習を重ねたり、アディアを出し合うことで、保育士同士の結束も固くなります。

そしてその目的を達成したとき、子どもたちの成長と仲間と達成感は記憶に残るものとなるでしょう。

わたしがいた園では行事ごとに「打ち上げ」があり、普段一緒にご飯などに行かれないパートの先生方とも仲を深めるとても良い機会になっていました。

行事の成功は、また明日の保育のモチベーションへと繋がっていくものでした。

 

【やりがい4】自分自身が成長出来る・勉強出来る

成長するのは子どもだけではありません。

子どもたちや保護者、また仲間たちによって自分自身も成長させてもらえるのが保育士という仕事の良いところです。

保育士である限り、日々新しい学びに溢れています。

 

①自分の育児にも直接的に役立つ

これは自分が母親になって気が付いたのですが本当に役立ちました。

ミルクの作り方からおむつの替え方、保育園で働いていなければこんなにスムーズにはいかなかったと思います。

また、大きくなってからも、トイトレ、子ども同士のケンカや悩み、給食を思い出しての苦手な野菜の食べさせ方など、ありとあらゆる方面で役に立ちます。

あまりにも役立たせすぎて、我が子はまるで保育園で育ったかのような(必ず座って食事を摂る、散歩のときは手をつなぐなど)生活になってしまいましたが…それも思い出。
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教科書や保育園などで学んだことは、子どもが小学生になった今でも有用です。

 

②子どもや保護者をサポートするために自分自身が学ぶことが多い

教科書に載っていないことは全て現場や先輩保育士から学ぶか、研修や自分で勉強していくことが求められるのが保育士です。

わたしの受け持った二歳児クラスには聴覚障害児がいました。ご両親もまったく聞こえず、手話と筆記、メールのみでしか対応が出来ませんでした。

保護者さんとはそれでも良かったのですが、子どもとはそうもいきません。

そのため、わたしは手話を覚え始めました。

手話、といっても保育に必要な最低限のものです。

土日を使って市主催の手話サークルなどに足を運んだり、本を読んだり、その保護者さんに習ってみたり。

何度か聴覚障害児の通う施設にも足を運び、先生方といろいろなことを共有させて頂きました。

一口にサポート、といっても、保育士に出来る範囲は限られています。

精一杯のサポート

そのため、そのときに子どもに出来ることを自分自身で精一杯学び、子どもに還元していくことが大切だとわたしは考えます。

そして、家族を一番近くでサポートすること、それは保育士にしか出来ないやりがいなのだと思います。

保育士の学びは、保育士試験をクリアしたあともずっと続きます。自分自身で必要なものを選び学んでいくことが必要になります。
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③講習会や日々の保育により自分が成長し続けられる

古くから伝わる手遊びだけでなく、保育士研修会というものでは新しい手遊びやリズムダンスなどを教えてもらえる機会がたくさんあります。

夏休みなどに、保育同士で休みを取り合って講習会に参加すると、日々の保育に生かせるものを吸収することが出来るのです。

遊びだけでなく、コミュニケーション研修からマナー講習まで、勉強出来る種類はたくさんあります。

これらの研修は自分磨きにとても効果があり、持ち帰ったものを他の保育士と分かち合うことで、お互いの成長の機会となります。

チャンスがあれば、ぜひ積極的に参加していくと良いでしょう。

 

保育士の大変なところ・辛いところ3つ

体力面、人間関係、シフトなど…保育士になると、ハードな面もいろいろ見えてきます。
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具体的に対処法と一緒にみてみましょう。

わたしは大学を卒業してからそのまま保育士になりましたが、本当に突然の大家族のような生活でした。

2歳児を担任することが多かったのですが、気分はまるで20つ子ちゃんを育てるお母さん。

しかもお母さんも3人、4人といるのでチームワークも欠かせません。

ひとりひとり個性も、出来ることも違う、そんな20人を同じように安全に集団で行動させねばならないことは、卒後すぐのわたしには困難なこともたくさんありました。

いまも記憶に残る大変だったことを3つご紹介します。

 

①保育士同士の情報共有

基本はシフト制なので、朝からいる保育士もいれば、昼前から来る保育士もいます。

そのため、連絡・情報の共有の仕方がとても大変でした。

連絡帳には全員が目を通すものの、保護者からの直接のリクエストや子どもの体調変化など、リアルタイムで動く保育室の現状を常に全員が把握していなくてはなりません。

特に遅番の先生に伝え忘れると、保護者との連携が取れなかったり、忘れ物が勃発したりと、次の日にまでひきずる問題が発生しがちでした。

そのため、わたしが勤めていた園では、全てをメモするようにしていました。

メモと引き継ぎ

子どもそれぞれの降園時間、お迎えの人物、注意すべきことなど、気づいたそのときにすぐにメモ!それを遅番の先生にそのままお渡しして引継ぎをしていました。

それでも人間、バタバタしてときにはメモし忘れるときもあり…

そこはチームワークで乗り切っていくのがベストなので、保育同士の声の掛け合いが大切だと感じました。

 

➁人間関係

保育の現場はまだまだ女性が多く、園によっては女性しかいないようなところもあります。

女性に限ったことではありませんが、そうなると必然的に出てくるのが人間関係の難しさでしょう。

いくつかの園を渡り歩いているので、何度もそういった場面に遭遇したこともあります。

例えば…

「今日は晴れているから戸外遊びにしましょう」

「でもこの製作を仕上げないと母の日に間に合いませんよ」

「でも明日は雨の予報が出ているから」

など、保育の内容について一致しないことは日常茶飯事。

でも、どの場面でも共通していることがあるのです。

それはみんな「子どもの為」を考えていることです。

考え方は違えど、保育士が目標としていることはひとつです。

そこにたどり着くまでの道筋が違ってしまうのは、人間同士なのでよくあることなのかもしれませんね。

仕事の空気に影響する

保育現場でのチームワークの良さは子どもたちが過ごす空気の良さに直結します。落ち着いた明るい環境で子どもたちが過ごせるよう、保育士同士の人間関係を円滑にすることは必須ともいえます。

もし人間関係に悩んだときは、ひとりで悩まずに必ず園長先生や主任に相談しましょう。

 

③体力面

お散歩やプール遊びも苦にならず、どんなに暑い夏の日も、帽子を被り首にタオルを巻いて、日陰を探し歩いていた若い保育士時代。

でも年を追うごとに体力面ではやはり若い保育士さんには劣ってきます。

実際、保育園ではプール遊びをするとき、一切水に触らず、ただひたすら監視する役目があり、その日の夜に熱中症で倒れた経験もあります。

保育士は体が資本!もし自分が保育中に倒れてしまったら、子どもたちにリスクが伴います。

睡眠、食事など、普段から健康に気を付けて勤務しなくてはなりません。

 

幼稚園教諭との違いはこの3つ!

幼稚園教諭と保育士、同じ子どもをサポートする仕事ではありますが、似ているようで大きく違う点がいくつかあります。

一体どんなところが違うのでしょうか?

労働時間、保育内容など具体的に3つ挙げてみたいと思います。

 

①国の管轄の違い

幼稚園教諭と保育士では、まずそもそもの管轄が違います。

幼稚園教諭 保育士
管轄 文部科学省 厚生労働省
資格・免許 幼稚園教諭免許 保育士資格
更新の有無 更新期限あり 国家資格
(更新なし)

このように、幼稚園教諭は教育職員免許法に基づく免許であり、保育士は児童福祉法に基づく、国家資格なのです。

保育士資格という国家資格は更新の必要はなく、一生ものの資格といえます。

 

➁保育内容の違いは?

子どもと接する仕事の代表である幼稚園と保育園ですが、保育の中身はだいぶ違います。

こちらも対比しやすいように幼稚園と保育園の違いを表にしたいと思います。

幼稚園 保育士
年齢 3~5歳児 0~5歳児
内容 教育の場 生活の場
子どもの在園時間 約5時間
(長期休みあり)
約8時間~
(休みの規定なし)

幼稚園は教育的指導を行う場所のため、お昼を挟んで5時間弱な場合が多く、保育園は生活の場所のため、朝から夕方、もしくは夜にかかるまでの長い時間となります。

また、保育園には0歳児からの乳児がいる点も大きな違いです。

「保育に欠ける乳幼児」を対象としているので、教育よりは基本的生活習慣を身に着ける場と考えられています。

 

③1日のスケジュールの違い

同じ年齢の子どもでも幼稚園と保育園では過ごし方に大きな違いがあります。

そのため、幼稚園教諭と保育士でも仕事内容に違いが出てきます。

幼稚園と保育園で一例を比べてみましょう。

幼稚園 保育士
7時~ 開園
早朝保育
9時~ 開園
午前活動
(戸外遊び、製作など)
午前活動
(散歩、室内遊びなど)
12時~ 昼食 昼食
13時~ 午後活動 午睡
14時~ 一斉降園 掃除
事務作業
会議など
15時~ 事務
製作準備
会議
掃除など
午睡片付け
おやつ
16時~ 順次降園
自由遊び
17時~ 退勤 事務作業
掃除
遅番保育
18時~ 捕食
順次退勤
19時~ 閉園
遅番退勤

子どもの在園時間が違うことが大きな違いですね。

保育内容も、同じ戸外遊びでも園庭遊びがメインの幼稚園に比べて、保育園はお散歩がメインになります。

それにより、職員の保育以外の作業する時間帯も変わってきます。

幼稚園では、子どもたちが降園後に作業時間が取れますが、保育園では午睡中やシフトでの交代時など、作業のための時間を作ることが必要となってきます。

 

保育士になるにはどうすればいいの?2つの手順

ここまでたくさんの魅力とやりがいをご紹介してきましたが、それでは保育士になるにはどうすれば良いのでしょうか?

保育士になるためのステップを2つに分けて解説します!

社会人からの最短ルートの記事も参考になりますので、ぜひご覧ください。

 

①厚生労働省の指定する養成学校(大学、短大、専門学校)を卒業する

2年~4年間養成学校で学び卒業することで保育士資格が付与されます。

かかる学費はおおよそ200万円前後~になります。

学校によっては卒業と同時に幼児教育一種、二種と保育士資格を取得することが出来ます。

内容は、理論から指定園での実習まで幅広く学ぶことができます。

わたしは短大卒ですが、音楽の授業ひとつとってみても、パイプオルガンからハープまで、とにかく多種多様な授業内容でバラエティにとんでいました。

具体的な流れ

実際に保育に役立つものから、プラスαまで単位数をもとに授業を選択し、卒論を書いて晴れて卒業、保育士となります。

 

➁通信講座、もしくは独学で保育士試験を受験し保育士資格を取得する

保育士は専門知識の高い国家資格になるため、独学での試験合格は難しいことが多々あります。

保育士試験について詳しくみてみましょう!

受験資格

①大学卒
➁短大卒
③課程2年以上の専門卒
④高校卒業後2880時間かつ2年以上の実務経験
⑤中学卒業後7200時間かつ5年以上の実務経験
⑥平成3年3月31日までに高校を卒業
⑦平成8年3月31日までに高校の保育科を卒業

受験資格に年齢の上限はありません。

 

出題内容(合格点は全ての科目で6割以上です)

筆記試験

保育原理
教育原理
社会的養護
子ども家庭福祉
社会福祉
保育の心理学
子どもの保健
子どもの食と栄養
保育実習理論

の9つから出題されます。

中でも教育原理と社会的養護は同時合格が必須となっています。

 

実施試験

・音楽に関する技術(ピアノ・アコースティックギター・アコーディオンのいずれかを使って弾き語り)
・造形に関する技術(当日出題されるテーマに沿った絵を描く)
・言語に関する技術(4つの素話の課題からの選択)

以上3つの中から2つを選択して受験します。

合格率は20%前後で、独学ではなかなか難しいのが現実です。

しかし通信講座であれば、最新の情報を最短で学ぶことが出来ます。

6か月から、かかる費用も46000円~で保育士資格取得が可能になります。

そこでおすすめの通信講座が「たのまな」

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受講期間 6か月~
内容 見る・聴く・書くの3方向学習、スマホ・タブレットによる学習サポートあり。
eラーニングや試験対策動画などを使用!
就職・転職 資格を取ったあとの就職先まで、専門スタッフによりしっかりサポートしてもらえます。
口コミ 【子どもと過ごす時間を仕事にしたい】
昨年9月に受講しました、58歳現役公務員です。
定年間近、その後の仕事に生かしたい資格として、保育士を目指しました。
Twitter

無資格で「保育補助」で働くことも可能ですが保育補助のメインは雑務や掃除などになりがちです。

子どもと直接的に関わる仕事に就きたいのであれば、保育士資格を取得することが必要です!

 

Q.保育補助とは?

A. 保育園などの現場で、保育士のサポートをする仕事です。

主に雑務や掃除をしながら、お散歩の補助、給食の手伝いなど保育士と一緒に保育を行います。

保育士資格を所持していなくても可能な現場もありますが、場所によっては資格のある人のみの募集であったり、現場では保育士と同等の働きを求められることもあるため、日々の勉強が必須になります。

保育補助として働きながら、保育士資格の取得を目指すのがおすすめです。
保育士 yuzuko

 

保育士に向いている・適性があるのはこんな人!

子どもが大好き!もちろんその気持ちがなければ保育士として続けていくことは難しいです。

でも他にも保育士に向いている適正というものがあります。

保育士の適正とはどんなものなのでしょうか?
保育士 yuzuko

 

【適性1】人のお世話が好き

幼稚園との違いにあるように、保育園は生活の場。

子どもたちに教育的な指導を行うよりも、身支度や生活していくための基本的なことを教えながら成長を見守ることが大切です。

そのため、子どもたちに直接的な手助けをしたり、言葉かけをしたりということが必要になります。

また、おむつの外れていない子どもたちもたくさんいますので、おむつ替え、トイレトレーニングなどの補助、給食の補助、午睡時の着替えなど、生活に密接したフォローが出来る人が適応しているといえます。

 

【適性2】シフトをメリットに考えられる人

保育園では早番、遅番、土曜日出勤などのイレギュラーな勤務時間があります。

最初は慣れないかもしれませんが、その時間に合わせた生活が出来るとストレスは減ります。

早番や遅番の空いた時間帯を有意義に使ったり、土曜日の平日代休など、シフトを楽しむことが出来ると不規則な勤務も楽しみになります。

不規則ならではの良さ

朝ゆっくり出勤出来たり、夕方からの時間をショッピングに使えたり、平日に普段混んでいる場所へ出向けたりと、イレギュラーならではの良さを見つけて欲しいと思います。

 

【適性3】乳児が好きな人

わたしは幼稚園教諭と保育士、両方の免許と資格を所持していますが、長く保育園に勤めていた理由がこれです。

赤ちゃんが大好き!そんな人は保育士向きです。

普段生活している中で、赤ちゃんと触れ合える機会というものはなかなかないはず。

でも保育園であれば、可愛い乳児クラスさんに毎日癒されること間違いなしです。

 

【適性4】洞察力・観察力がある人

いわゆる「人間観察」が好きな人。

こんな人は保育士という職業は向いています。

わたしも人間観察や、物事をなぜこうなったのか?原因は?など考えることが不得意ではありませんでした。
保育士 yuzuko

子どもたちは毎日、そして1日の中でも著しく変化をします。

それは健康面にしても、メンタルにおいても、です。

その変化にいち早く気づき、メモしたり、書類にしたためます。

また現場ではちょっとでも体調や様子がおかしいと感じたら、早めに検温をしたり、保護者と話し合ったりと対処することが必要です。

小さなこと、細かいことに気づける人は、保育園ではとてもありがたい存在です。

 

【適性5】ポジティブな人

「先生」という存在は、クラスの中での大黒柱、そしてお母さんです。

子どもたちは自分を守ってくれる存在、そして頼れる大人として見ています。

そんな人が毎日つらそうな、悲しい顔をしていたらどうでしょう?

子どもたちは先生の笑顔が大好きです。

園やプライベートでしんどいことがあっても、子どもたちの前では笑顔でいられる人、多少のことには「大丈夫!」と前向きに考えられる人、そんなポジティブな人が保育園では求められます。

 

保育士の仕事の現在の需要と将来性

保育士の内容ややりがいについてこれまで述べてきましたが、その実保育士の需要や将来性はどうなのでしょうか?

これからのニーズに沿って考えてみましょう。

 

①現在の保育士の需要って?

共働き家庭が増えている昨今、保育園自体の数も増加し、それに伴い保育士の需要も上昇の一途を辿っています。

出典:厚生労働省

 

待機児童という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

どれくらいの保育園を必要としている児童が保育園への入園を待っているのかを表した表がこちらになります。

出典:厚生労働省

 

低年齢児に集中して待機児童が多いことが分かります。

これが0~2歳児を担当出来る保育士の需要に繋がっています。

 

➁保育現場の多様化

前述したとおり、現在は保育士の働く場所も保育園に限らず、様々になっています。

少子化がすすみ、ひとりの子どもにかけられるきんがくが上がっていること、また専門的なニーズが増えていることなどがその理由です。

ベビーシッターや幼児教室、デパートの託児室その他の増加により、民間の施設や会社によるサービス業としての参入や、乳児院、児童養護施設、認定こども園などでも保育士を求めています。

社会で子どもたちを健やかに安全に育てていくために、保育士の需要な高まるばかりです。

 

③人を育てられるのは人である

世界的にAI化がすすんでいますが、AIに取って代われない職業、それが「保育士」です。

この先どんなにAI化がすすんでも、子どもたちや保護者の気持ちに寄り添い、サポートすることは同じ人間にしか出来ない仕事です。

そのため、将来的になくならない仕事であり、この先も減少傾向になることは考えにくいでしょう。

保育士の募集はどの求人サイトでも多く見られ、保育士資格の将来性は高いものであるといえます。
保育士 yuzuko

 

まとめ

保育士は子どもや保護者と共に自分も成長していける仕事です。

子どもたちの命を預かり守りつつ、成長をサポートする重要な役割にやりがいを感じる保育士も多いです。

大変なことも多いですが、その分やりがいと達成感に満ちている職業です。

子どもが好きな人や、興味がある人はぜひ保育士資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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yuzuko(保育士)

yuzuko(保育士)

保育士歴10年になります。幼児教室から保育園まで、保育資格を使った仕事をしております。 モンテッソーリ教育や栄養学などを学びながら、子どもたちにたくさん還元出来ることを増やしています。 詳しいプロフィールはこちら

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