木村ひかり(薬事法管理者)
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- 薬事法管理者は独学で取得できるの?薬剤師でもある私が勧める勉強法はコレ - 2020年6月19日
「薬事法管理者って独学で取得できるの?」
「どうやって勉強するのか知りたい」
これまで100記事以上のチェックを行ってきました。
薬機法(旧:薬事法)について理解を深めるために役立つのが薬事法管理者です。
しかし独学でも取れるのか。
難易度はどれくらいかなど、気になることもありますよね。
ここでは、実際に薬事法管理者の資格を独学で取得した私が、勉強方法や資格取得までの流れをご紹介します。
メディア運営や記事の執筆、広告関係の仕事をしている方は、ぜひチェックしてみてください。
薬事法管理者は独学で取得できる
結論から言うと、薬事法管理者は独学でも取得できる資格です。
薬機法の知識が少しだけある方も、まったくもって初心者の方でも問題なく独学で取得できます。
そのため「何か役立つ資格を取りたい」「仕事のために薬機法を勉強したい」という方にとても人気です。
別途、参考書を購入する必要はなし
そもそも参考書や問題集は販売されていないので、必然的に講座内容のみで勉強を進めていくことになります。
資格取得のためのオフライン講座や勉強会などもないので、むしろ独学でしか取れない資格とも言えるでしょう。
試験は記述形式だが講座内容を理解していれば受かる
与えられた講座をしっかり読み込み、理解できれば難なく取得できる資格です。
しかも難易度はそこまで高くありません。
資格取得のための講座を受講し、修了試験や資格試験に合格できれば無事に取得できます。
修了試験や資格試験は、どちらも記述形式です。
記述と聞くと「難しそう」と身構えてしまいがちですが、講座内容を一通り理解していれば、問題なく解けるレベルの問題です。
基礎問題が多い!
「この問題が解けないと、実践の場で薬機チェックするのは難しい」といっても過言ではないくらい、試験問題は基礎的な部分となっています。
何百文字も書く必要はないので、気軽に受講してくださいね。
難易度はそこまで高くない
合格率は公式に発表されている数字がないので確かなことは分からないのですが、一説によると50%ほどだと言われているようです。
(参考:https://shikakuhiroba.net/medical/16239#html)
2人に1人しか合格できないと考えると「難関資格なのでは?」と考えてしまう方もいるかもしれません。
ですが、何度も言うように薬事法管理者は、講座内容を理解していれば大きな壁にぶち当たることもなく比較的スムーズに取得できる資格です。
ひっかけ問題や応用問題などもなく、基礎を問われる試験に合格できれば取得できますので、十分に独学で対応できる資格だと言えます。
薬事法管理者を取得するまでの流れ
薬事法管理者は講座を受講し、試験に合格することで取得できます。
具体的には次のような流れです。
薬事法管理者になるまでの流れ
【1】講座(全14章)を受講する
【2】修了試験・資格試験を受ける
【3】登録講習を受ける
【4】eラーニング講座の受講が必須
【1】講座(全14章)を受講する
講座は全部で14章です。
講座といっても動画を見たり実際に足を運んで講義を受けたりなどはないので、好きな時間に受講できます。
各講座の最後には、選択形式の簡単なチェックテストがあります。
チェックテストは知識を確かめるためのものなので、とくに合格点は設けられていません。
【2】修了試験・資格試験を受ける
すべての講座が終わると修了試験に進めます。
修了試験に合格すると、いよいよ最後の資格試験です。
修了試験も資格試験も問題は記述形式になっています。
試験時間はどちらも60分です。
修了試験・資格試験のポイント
記述ではありますが、提示された文章のどこが薬機法に違反していて、なぜ違反だと考えたのかを書くだけですので、書く文章量としてはそこまで多くありません。
そのため時間がたりないと焦ること、なくゆっくりと試験に挑めます。
【3】登録講習を受ける
修了試験が終わって登録講習を受ければ、めでたく資格取得です。
登録講習は選択式のチェックテスト形式になっています。
合否はなく、ただ知識を確認するだけなので気軽に受けられます。
【4】eラーニング講座の受講が必須
薬事法管理者は修了試験や資格試験だけ申し込むということができず、講座の受講が必須となっています。
そのため資格を取得するためには、薬事法ドットコムが提供しているeラーニング講座を必ず受ける必要があります。
このeラーニング講座を受講する以外に、薬事法管理者の資格を取得する方法はありません。
講座の基本情報
薬事法管理者の講座は、薬機法や景品表示法、違反しない表現などについて学べるeラーニング形式の講座です。
全14章からなる講座を受講し、修了試験や資格試験に合格することで薬事法管理者の資格を取得できます。
eラーニング講座のポイント
疑問点はきちんと質問できるようになっているので、分からないところがあってもしっかり理解を深めることが可能です。
資格名 | 薬事法管理者 |
資格取得に必要な料金 | 89,800円(税込) |
資格の有効期限 | 1年(更新手続きをすれば継続可) |
受講方法 | eラーニング |
資格取得に必要な期間 | 3か月 |
オススメ度 | ★★★★☆ |
私が実際に薬事法管理者を取得した勉強法5つ!
私は一度も試験に落ちることなく修了試験と資格試験に合格し、薬事法管理者を取得しました。
どのように勉強を進めたのか、私の勉強方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
行った勉強方法
【方法1】講座画面をスクショしてオリジナルのノートを作る
【方法2】チェックテストで出た部分はマーカーでチェックしておく
【方法3】わからないところは質問する
【方法4】修了試験で出たところは必ず見直す
【方法5】資格試験を受ける前に講座内容を再び見直す
【方法1】講座画面をスクショしてオリジナルのノートを作る
薬事法管理者の講座は、申し込んでも冊子などは送られてきません。
eラーニング形式ですので、ひたすら画面に書かれている文字を自分で読んで学んでいきます。
私は読みながらポイントや気づきなどを書き込んで勉強を進めていきたかったので、講座のページをすべてスクショしてiPadのノートアプリに貼り付けて勉強をしていました。
※講座内容が写っているため、モザイクをかけています
いつでも見れる!
受講期限が過ぎると講座内容はすべて見れなってしまいますが、ノートアプリにまとめておけばいつでも見れるようになります。
【方法2】チェックテストで出た部分はマーカーでチェックしておく
全14章の講座は、最後に必ずチェックテストがあります。
試験前に役立つ!
チェックテストで出題されたところは、修了試験や資格試験でも問われる可能性がある部分です。
マーカーでチェックしておくと、試験前の見直し時にとても役立ちます。
【方法3】わからないところは質問する
勉強していると、どうしても分からないことが出てきます。
そのようなときは、薬事法ドットコムのサイト内にある
「薬事法違反はこれでチェック!薬事法ルール集」を読んで調べていました。
それでも分からないときは、薬事法管理者の講座に申し込むと貰える3回分の質問チケットを使って疑問を潰していきました。
【方法4】修了試験で出たところは必ず見直す
薬事法管理者の資格は、最終的に資格試験に合格しないと取得できません。
修了試験と資格試験は似たような記述問題が出るので、修了試験で問われた問題は必ずチェックしておきます。
【方法5】資格試験を受ける前に講座内容を再び見直す
最後の資格試験をパスするために、これまでの講座を直前にすべて見直しました。
チェックテストもすべてスクショしてノートアプリに貼り付けておいたので、こちらももう一度解き直します。
講座で学んだ内容しか出題されないので、試験前に一通り見直すのはとても有効です。
薬事法管理者を取得する3つのメリット
私が薬事法管理者の資格を取得したのは、次に挙げる3つのメリットがあるからです。
薬事法管理者を取得するメリット3つ
【メリット1】仕事の幅を広げられる
【メリット2】自信をもって仕事に取り組める
【メリット3】会社の業績アップにもつながる
薬剤師が薬事法管理者を取得するメリットについては、薬剤師にもオススメの記事を参考にしてみてください!
【メリット1】仕事の幅を広げられる
薬事法管理者の資格は、とくに文章の執筆で活かされます。
文章を書く仕事をしていると、どうしても薬機法を意識した記事を書かなければいけないことがあるものです。
薬事法管理者の資格を取れば、薬機法を意識した記事でも書けるようになります。
収入アップもある!
自分が受注できる記事の範囲を広げられれば、それだけ収入アップにもつながりますので大きなメリットです。
薬機法チェックのお仕事依頼も多くいただくようになったので、かなり収入アップにつながりました。
【メリット2】自信をもって仕事に取り組める
薬機法を知っているか知らないかで、仕事への取り組み方が大きく変わります。
薬機法に違反すると、2年以下の懲役や200万円以下の罰金となることがあるので、生半可な知識で仕事を進めることはできません。
「この表現でいいのかな?」と迷いながらでは、なかなか仕事が進みません。
しかし資格を取得すれば「この表現は違反になるから避けよう」「これはこう言い換えよう」と自信をもって仕事を進められるようになります。
【メリット3】会社の業績アップにもつながる
薬機法に遵守した文章を作ろうとすると、どうしても商品の魅力を犠牲にしたものが仕上がりがちです。
そのため消費者に商品の魅力が伝わらず、売り上げにつながらないことも少なくありません。
会社にもメリットがある
薬事法管理者の資格を取れば、薬機法に違反する文章と違反しない文章を把握できるので、商品の魅力を伝えつつも違反しない表現が可能になり、結果として会社の業績をアップさせることにもつながります。
また薬機法を遵守した文章が書けることで、文章を見直す手間やコストも省けるため、業務をスムーズに進めることも可能です。
薬事法管理者ってどんな資格?
薬事法管理者は、主にヘルスケアに関連する薬機法の知識をもっていますよと証明するための資格です。
健康食品やサプリメントなどに関連する薬機法の知識を習得できます。
薬機法の知識
【1】薬機法について学べる
【2】薬機法に違反しない表現を学べる
【3】コスメ薬事法管理者との違い
【1】薬機法について学べる
薬機法の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」です。
名前の通り、医薬品や医療機器などの有効性や安全性などに関する事柄について定められています。
薬事法管理者の講座では、薬機法の概要から景品表示法、これまで違反となった広告例などを学ぶことが可能です。
【2】薬機法に違反しない表現を学べる
薬機法の概要ついてただ学ぶだけなら、わざわざ薬事法管理者の講座を受講する必要はありません。
魅力ある文章が作れる
この講座は、ただ知識を詰め込むのではなく「薬機法に違反しない表現をすること」に重きを置いているので、薬機法を遵守した魅力ある文章の作り方を学ぶことが可能です。
商品の魅力をつぶすことなく、薬機法に違反しない文章を作る力が身につきます。
講座を受講し終わった今でも、よく内容を見返しています。
【3】コスメ薬事法管理者との違い
薬事法管理者とは別に、コスメ薬事法管理者という資格もあります。
こちらも薬事法ドットコムが主体となっている資格です。
薬事法管理者はヘルスケア関連の薬機法を学んでいくのに対して、コスメ薬事法管理者は化粧品関連の薬機法について学んでいくものとなっています。
コスメ薬事法管理者のメリット
「シミが消える」「シワが目立たなくなる」などの記述は大丈夫なの?といったことを学びたい方は、コスメ薬事法管理者の取得もぜひ検討してみてください。
薬事法管理者はこんな人におすすめ!
こんな人におすすめ!
・文章を書く仕事をしている方
・企業の企画や営業に関わっている方
・メディアの運営や製作を行っている方
薬事法管理者は、文章を書く仕事をしている方、とくにヘルスケア関連に携わることが多い方におすすめです。
個人ブログ程度であれば薬機法はそこまで重要視されませんが、企業レベルになると薬機法は避けて通れません。
違反した文章を載せていると、下手すれば訴訟につながる可能性もあります。
企業を守るため、よりよい文章を作るため、そして自分自身の仕事の幅を広げるためにも、文章を書くことを生業にしている方にはおすすめの資格です。
「難しそう」と気負わずに、ぜひチャレンジしてみてください。
薬事法管理者の試験日程や受験料
薬事法管理者を取得するためには、合計で89,800円かかります。
内訳は以下の通りです。
講座の受講料 | 49,800円 |
終了試験 | 10,000円 |
資格試験 | 20,000円 |
登録講習 | 10,000円 |
合計金額 | 89,800円 |
なお、上記の費用とは別に、年に更新料として年1回10,000の支払いも必要です。
取得するまでにかかった費用と時間
薬事法管理者の資格を取得するためには、合計で89,800円(税込)必要です。
費用はその都度払うこともできますし、一括ですべて払うこともできます。
コスメ薬事法管理者と同時に受講する場合は、割引が適用となります。
私の場合は薬事法管理者とコスメ薬事法管理者の両方を同時に申し込んだので、合計金額(薬事法管理者89,800円+コスメ薬事法管理者50,000円)から30,000円割引で受講できました。
受講は短時間
講座の受講にかかった時間はおよそ6時間です。
思っていたよりも時間がかからずに講座を進められるので、仕事をしながらでも生活に支障をきたすことなく受講を進められました。
試験の日程と内容
章ごとにあるチェックテストと修了試験は、完全に好きなタイミングで受講可能ですチェックテストは簡単な選択式の問題になっています。
こちらは合否に一切関係しません。
チェックテストや修了試験とは違い、最後にある資格試験は、毎月6日・16日・26日に受けられるようになっています。
試験日が決まっているので、申し込みのタイミングによってはすぐに受けられないこともあるでしょう。
勉強を開始してから資格を取得するまでの期間
修了試験と資格試験の合否が届くまでに1か月ほどかかるため、講座の受講も合わせると取得までに最短でも2~3か月はかかります。
ただし勉強に費やす時間は、私の場合6時間ほどでしたので、スキマ時間でも十分に取得できる資格だと言えるでしょう。
薬事法管理者の取得は薬事法ドットコムで!
薬事法管理者の資格は、薬事法ドットコムが提供しているeラーニング講座を受講することで取得できます。
試験を受けるためには講座をすべて受講することが条件となりますので、興味がある方は、薬事法ドットコムのサイトをぜひチェックしてみてください。
まとめ
薬事法管理者は、ヘルスケア関連の薬機法について主に学べる資格です。
執筆業をメインに活動している方は、取得しておくと仕事獲得にも単価アップにもつなげられるでしょう。
難易度は高くなく、講座内容を把握しておけば誰でも取得できます。
「仕事の幅を広げたい」「会社のために薬機法を学びたい」という方はぜひ取得してみてはどうでしょうか。
独学でもスキマ時間で十分に取得できる資格ですので、気軽にチャレンジできますよ。
木村ひかり(薬事法管理者)
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