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日商簿記2級は独学で取得できる?有資格者が効果的な勉強方法を紹介!

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こうき(日商簿記2級)

こうき(日商簿記2級)

2019年簿記二級、三級合格。会計知識を活かしつつ、コンサルタントとして活動。 現在はフリーランスとして活動中。趣味はダンス。 詳しいプロフィールはこちら

「日商簿記2級って独学でも合格できる?」

「独学だと、日商簿記2級の合格は難しいって本当?」

そんな疑問や不安を抱えている方にむけて、日商簿記2級を独学で合格できるのかどうかについてお話していきます。

また、

  • 日商簿記2級の独学での勉強方法やポイント
  • 日商簿記2級を独学で合格するために必要な勉強時間
  • おすすめの参考書やテキスト
  • 独学で受験するメリット・デメリット

などについても解説していきます!

ぜひ、最後まで読んで、日商簿記2級を合格するための方法を身につけていってください!
日商簿記2級 こうき

 

日商簿記2級は独学で取得できる?独学で合格は難しい、無理って本当?

まずは、日商簿記2級に独学で合格できるのかということについて。

この点に関しては、私や私の知人の体験談も含めてお話していきます!

 

【実録】独学で合格は可能!

日商簿記2級が独学で合格できるのかどうか結論から言うと、日商簿記2級は独学で合格できます!

実際に、私自身も独学で日商簿記2級に合格しています。

また、私は会社に入社したときに、日商簿記2級を取得するように指示されていたのですが、
同期の人も何十人と独学で日商簿記2級を取得していました。

そのため、独学で日商簿記2級取得は可能といえます。

私が独学で日商簿記2級に合格するために、実践した勉強方法は「日商簿記2級に独学で合格するために実践した5つの勉強方法」で紹介しています!
日商簿記2級 こうき

 

ただし、合格は簡単ではない

確かに、日商簿記2級は独学で合格することができますが、決して合格は簡単ではありません。

私自身も、日商簿記2級を2回受験しており、1回目は勉強不足で不合格になってしまいました。

日商簿記2級の合格率は20%ほどで、試験の難易度が高い時には、合格率が10%強となっています。

以下に、日商簿記2級、過去10回の実際の合格率を画像添付しておくので参考にしてください。

(画像引用元:商工会議所の検定試験)

このように日商簿記2級は、独学ではない人も含めて、勉強しても5人に1人ほどしか合格できない試験です。

この数字からも、日商簿記2級は半端な勉強では合格が難しいことが分かります。

独学で合格したいなら、ある程度の勉強量を確保するだけではなく、正しい方法で勉強、対策を行いましょう。

 

2.日商簿記2級に独学で合格するために実践した5つの勉強方法

では、合格率の低い日商簿記2級に、どうやったら独学で合格できるのか。

ここからは、独学で合格した私が実践した勉強方法を紹介します。

私が実践した勉強方法は、ざっくりいうと主に以下の5つです。

私が実践した独学方法

【1】テキスト・参考書で日商簿記のキソ知識を身につける

【2】問題集を解く

【3】過去問に取り組む

【4】試験テクニックを身につける

【5】アプリを使用して、隙間時間に基本問題対策を行う

以上を見ればわかる通り、日商簿記2級に合格するために、特に変わった対策をしたわけではありません。

なので、特に変わった対策をしなくても、正しく勉強していけば、日商簿記2級は独学で合格できる試験といえます。

このあと、上記の5つの方法について、さらに詳しく解説していきます!

ぜひ、参考にしてください。

 

【1】テキスト・参考書で日商簿記のキソ知識を身につける

まず、日商簿記2級に独学で合格するために、最初に行うべきことはキソ知識を身につけることです。

あたりまえですが、キソ知識がないことには問題を解くことができません。

最初のポイント

そのため、まずは日商簿記のキソ知識を徹底的に叩き込みます。

まずは、日商簿記2級に必要なキソ知識を解説しているテキストを購入して、ひらすら読み込みます。

テキストに確認問題などがあれば、一緒に解きながら進めていきます。

そして、そのテキストを9割近く理解できたという状態までもっていきます。

そしたら、次の段階である、問題集を解くというステップに進めます。

ちなみに、私はキソ知識を身につけるために、「スッキリわかるシリーズ 日商簿記2級」の商業簿記と工業簿記それぞれのテキストを購入しました。

ですが、絶対に「スッキリわかるシリーズ 日商簿記2級」がいいというわけではなく、自分に合ったテキスト・参考書を使用すれば大丈夫です。

おすすめのテキスト・参考書はこちらで詳しく紹介しています!
日商簿記2級 こうき

また、日商簿記3級についての知識がないという方は、まずは、3級のキソ知識について解説したテキストを読み込み理解してください。

日商簿記3級の知識がないと、いきなり日商簿記2級について解説したテキストを読んでも、理解するのが難しいからです。

そのため、必ず日商簿記3級のキソ知識を身につけてから、日商簿記2級の学習を初めてください。

 

【2】問題集を解く

キソ知識が身についたら、実践的な問題を解いていきます。

基本的に、キソ知識を解説するテキスト・参考書に載っている問題は簡単なものしかなく、実際の試験の問題のレベルとは異なります。

そのため、必ずキソ知識を身につけた後に、実践的な問題集を解く必要があります。

問題集する際のポイント

そして、実践的な問題を解きながら、キソ知識の応用の仕方を身につけていきます。

また、問題集を解いていく中で、キソ知識でちゃんと身についていなかった部分も明らかになってくると思います。

キソ知識が身についていなかった部分に関しては、先ほどのキソ知識用のテキスト・参考書を読み直していきます。
日商簿記2級 こうき

 

【3】過去問に取り組む

上記の問題集を解き終わったら、過去問に取り組みます。

問題集の内容まである程度理解でき、ちゃんと身についていたら、過去問も合格点前後まで解けるはずです。

そのため、過去問は本当にここまでの学習が身についているかをチェックする、最終調整用の問題として利用します。

加えて、実際の試験と同じ時間で、最後まで解くことができるかを確認しましょう。

日商簿記2級は、試験時間に余裕があるわけではありません。

そのため、問題を解くスピードも大切です。

スピードも大事

なので、過去問を利用して、問題を解くスピードが十分かどうかを確認するのは必須です。

また、単純に間違えてしまった部分は、何度か解きなおし、自分の知識の抜け漏れをなくしていきましょう。

 

【4】試験テクニックを身につける

過去問を解く段階になったら、試験テクニックを身につけることも同時に行いましょう。

試験テクニックとは、具体的には以下のようなものです。

試験テクニック

難しい問題は捨てて、簡単な問題を確実に解く。

必ず10分~15分を見直しに使う。

商業簿記からではなく、工業簿記から解く

日商簿記2級の合格点は70点です。

つまり、30点までは落としても合格することができます。

なので、試験では100点を目指さずに、確実に70点をとることを意識する必要があります。

そのため、難しい問題を捨てる、見直しをして計算ミスによる不正解を防ぐといったことが大事になります。

また、大問2,3の商業簿記より、大問4,5の工業簿記の方が簡単といわれています。

問題を解く順番もポイント

そのため、工業簿記から解き、確実に時間をかけて点数を稼ぐことで、合格の可能性を上げます。

こういったテクニックを意識しながら、過去問を解きながら身につけていきましょう。
日商簿記2級 こうき

 

【5】アプリを使用して、隙間時間に基本問題対策を行う

基本的な、勉強方法は以上の通りです。

最後に、仕事などが忙しく、試験勉強にあまり時間を割けないという方に、おすすめの勉強方法を紹介します。

それが、アプリの使用をした学習です。

日商簿記2級では、大問1に5つの仕訳問題が出題されます。

この仕訳問題は比較的簡単ですが、配点は1つ4点、5つで20点とかなり高いです。

アプリで仕訳問題を攻略

そのため、この仕訳問題を確実に正解することが、合格するためには大事になってきます。

そして、この仕訳問題を出してくれるアプリがいくつかあり、スマホでダウンロードできます。

なので、忙しくてあまり試験対策に時間が避けないという方は、隙間時間でこういったアプリをぜひ利用してみてください。

そして、大問1だけでもちゃんと対策をして、合格率をあげていきましょう。

おすすめアプリについては、日商簿記2級アプリ15選の記事を参考にしてみてください!

 

独学での勉強方法をより効果的にする5つのポイント

日商簿記2級に独学で合格するために、私が実践した勉強方法は以上の通りです。

もし、独学で日商簿記2級に合格したいと考えている方がいたら、この勉強方法をぜひ参考にしてほしいです。

そして、次はこのような独学での勉強方法をより効果的にするポイントを紹介します。

先ほどと同じく、まず簡単にそのポイントを紹介します。

独学を効果的にするポイント

【1】苦手分野は絶対に作らない

【2】ネットや参考書を上手く利用する

【3】計算は電卓を使用する

【4】試験の傾向を分析して、出題率の高い分野を抑える

【5】受験対策講座を受ける

こ5つのポイントについて、詳しくお話ししていきます。

 

【1】苦手分野は絶対に作らない

日商簿記2級では、大問2,3で商業簿記、大問3,4で工業簿記が出題されます。

そして、商業簿記は、財務諸表作成、精算表作成、連結会計などの分野があり、工業簿記では標準原価計算、綜合原価計算などの分野あるというように、問題がいくつかの分野に分かれています。

その分野から1つずつまたは、2つ3つが組み合わさったものが大問2~5で出題されます。

なので、苦手な分野を作ってしまうと、その苦手分野が出題された時に、大問2がほぼ点数取れなかった、大問4が0点だったなどの悲惨な状況になってしまう可能性があります。

そうなると、合格することはかなり難しくなってしまいます。

*日商簿記2級では、大問1つ20点、合格点は70点です。そののため、大問1つを落としてしまうと、残りは80点中70点とらないといけません。*

知識バランスがポイント

そのため、苦手分野は絶対に作らないようにすることが、日商簿記2級を勉強する上での1つのポイントとなってきます。

 

【2】ネットや参考書を上手く利用する

独学で勉強する場合、1つのテキストや問題集を利用していても、理解できないことが多数出てくると思います。

その際には、ネットで調べる、普段使用していないテキストや問題集を調べてみてください。

そうすると、違う言い回しで説明されていたり、自分が使用しているテキストよりも詳しく解説されていたりしていて、自分の疑問を解消できる可能性が高いです。

実際に私も、ネットは何度も調べましたし、ネットだけじゃ分からないときは、本屋さんで他のテキストや問題集を調べました。
日商簿記2級 こうき

日商簿記2級は特に難しいので、このようにネットや市販のテキストなどをうまく利用して勉強する必要があります。

 

【3】計算は電卓を使用する

問題集や過去問を解く際には、必ず試験本番で使う予定の計算機を使用するようにしましょう。

というのも、計算機の使い方に慣れる必要があるからです。

日商簿記2級では、複雑な計算が必要なことがあり、電卓なしでは時間内に試験問題を解ききることが難しくなってしまいます。

そのため、日商簿記2級に合格したいなら電卓は必須となります。

ですが、試験当日だけ電卓を利用すれば良いというわけではありません。

なぜなら、電卓に慣れているかどうかで、かなりスピードに差が出てくるからです。

電卓に慣れておく

なので、電卓を素早く打つことができるように、普段問題を解く時から電卓を使用するようにしましょう。

 

【4】試験の傾向を分析して、出題率の高い分野を抑える

先ほども紹介した通り、日商簿記2級では、商業簿記、工業簿記それぞれからいくつかの分野が選ばれて出題されます。

そして日商簿記では前回の試験で出た分野はあまり出題されない、最近よく出題される分野があるなどといった、試験の傾向があります。

そのため、その試験の傾向を分析して、出題される可能性の高い分野を重点的に対策することで、効率的に合格の可能性をあげることができます。

もちろん先程紹介したように、苦手分野を作っていいというわけではありません。
ですが、特に試験の直前には、勉強時間の配分も大事になってきます。

日商簿記2級 こうき

そのため、試験の1、2週間前程度になったら、出題される可能性の高い分野を重点的に勉強するようにしましょう。

 

【5】受験対策講座を受ける

独学での勉強では難しいという場合には、日商簿記2級の対策講座を受けるという選択肢も考えましょう。

独学で合格可能とはいえ、人によって苦手、得意はあります。
日商簿記2級 こうき

そのため、日商簿記2級が独学ではなかなか合格できないという方もいます。

そういった方は、対策講座を受けてみてもいいと思います。

おすすめの対策講座としては、以下の5つが挙げられます。

おすすめの対策講座

【1】スタディング

【2】CPA

【3】クレアール

【4】フォーサイト

【5】大栄教育システム

これらの対策講座には、それぞれ他にはないいくつかの特徴があります。

その特徴について簡単に紹介していくので、気になる方は参考にしてください。

日商簿記2級を独学で受験すべきか、それとも対策講座を利用するべきか悩んでいる方は、「独学で日商簿記2級を受験するメリット・デメリット」を読んでみてください。
日商簿記2級 こうき

 

【1】スタディング

 

スタディングは、通勤中や通学中にも学習できるように、スマホだけで完結する授業となっていることが特徴です。

なので、テキストは紙のテキストはなく、スマホで見るデジタルテキストのみとなります。

もちろん、授業はスマホで見ることができます。

また、スタディングは受講料金が安いことが特徴です。

日商簿記2級の講座のみであれば、受講料は17,980円(税別)のみとなります。

他の講座と比べても、かなり受講料金は安いです。

スタンディングを選ぶポイント

あまりお金をかけたくないけど、日商簿記2級の対策講座を受けたいという方におすすめです。

スタディングでは、勉強のモチベーションを維持できるように、勉強時間や進捗状況が分かる「学習レポート」や、同じ日商簿記を受験する仲間と繋がれる「勉強仲間機能」があるのもポイントです。

ただ、スタディングは質問対応サポートがないことが欠点です。

受講料金
(税別17,980円)
テキストの分かりやすさ
(デジタルテキスト)
質問対応サポート ×
(質問不可)

 

【2】CPA

CPAは、講師のレベルが高いことで有名な資格スクールです。

CPA自体は公認会計士用の資格スクールであり、公認会計士の合格率は40%となっています。

公認会計士の全国の合格率が10%であることを考えると、驚異的な高さの合格率を誇っています。

これも、講師陣のレベルが高いことが影響していると考えられます。

そして、公認会計士対策の1種として、日商簿記2級対策講座が通信講座で42,000(税込)で受けることができます。

もちろん、日商簿記2級もレベルの高い講師が授業を行っています。

CPAを選ぶポイント

なので、講師の質を重視したいという方には、CPAがおすすめです。

CPAのテキストは、白黒のシンプルなものです。

また、CPAも質問対応サポートはありません。

受講料金
(税込42,000円)
テキストの分かりやすさ ×
(白黒のテキスト)
質問対応サポート ×
(質問不可)

 

【3】クレアール

クレアールは、質問対応サポートが整っている資格スクールです!

通信講座でも、質問は何度でもできます。

さらに、質問方法も電話、インターネット電話、メール、FAXなど様々な方法から選ぶことができます。

通信講座を受けても、疑問点は多少なり出てくるはずなので、質問対応サポートが手厚いのはかなり高評価ポイントです!

また、クレアールのテキストはかなり薄いことで有名です。

クレアールのテキストが薄いのは、難しい内容や出題頻度の低い内容は省いているからです。

そうすることで、最低限の学習で日商簿記2級に合格てきるようになっています。

テキスト自体は白黒ですが、図解や語呂合わせなどを多用して、理解しやすい工夫もされています。

クレアールを選ぶポイント

そのため、クレアールは、効率的に学習して合格したいという方におすすめの通信講座です。

受講料金
(税込53,000円)
テキストの分かりやすさ
(効率的なテキスト)
質問対応サポート
(質問無制限)

 

【4】フォーサイト

フォーサイトは、日商簿記2級の合格率を公開していて、かつ通信講座を行っている、数少ない資格スクールです。

基本的に、他社と比較された時に合格率が低いと、講座の申し込みが少なくなることが予想されます。

そのため、試験の合格率を公開しているスクールは少ないです。

ですが、フォーサイトは合格率を公開しており、かつ高い合格率を出していることが特徴です。

2019年11月に行われた日商簿記2級の試験では、全国平均の合格率が27.1%であったのに対して、フォーサイトの日商簿記講座を受講した方の合格率は56.7%と驚異的な合格率となっています。

また、その他の試験でも40%前後の合格率を出しています。

フォーサイトを選ぶポイント

そのため、なんとしてでも合格率を上げたいという方には、フォーサイトはおすすめの資格スクールです!

フォーサイトは、テキストがフルカラーで印刷されていることもポイント。

また、回数制限はありますが、メールで質問も可能です。

受講料金
(税別28,800円)
テキストの分かりやすさ
(フルカラーテキスト)
質問対応サポート
(質問制限あり)

 

【5】大栄教育システム

大栄教育システムも手厚いサポートが特徴の資格スクールです。

学習内容についての疑問を講師陣に質問できるほか、学習方法や学習計画についての相談を行うことができたり、学習の進捗を管理してくれたりするサポートまであります。

大栄教育システムを選ぶポイント

なので、とにかく1人で勉強するのが不安という方には、大栄教育システムがあります。

テキストはストーリー形式になっていて、楽しみながら授業を進めることができます。

ただ、大栄教育システムはサポートが手厚い分、料金は高めでインプット用のコースで85,250円(税込)となります。

*2020年11月の試験対策用の講座の料金となります。*

受講料金 ×
(税込85,250円)
テキストの分かりやすさ
(ストーリー形式のテキスト)
質問対応サポート
(質問制限あり)

 

日商簿記2級に独学で合格するために必要な勉強時間や期間は?

次は、日商簿記2級に合格するため必要な勉強時間や期間について解説していきます。

日商簿記2級は難しい試験のため、勉強時間や期間もある程度確保する必要があります。

具体的には、独学なら300~500時間程度、通信講座などを利用するなら200~300時間程度、勉強時間が必要がといわれています。

なので、独学の場合1日3時間勉強するとしても、最低3か月以上は勉強しなければいけません。

実際に私も日商簿記2級に合格するまでに、かなり勉強しました。
日商簿記2級 こうき

具体的に、私の場合は以下のようなスケジュールで勉強していました。

日商簿記3級の勉強:2~3日(約20時間)

日商簿記2級のキソ知識を詰め込む:1週間(約60時間)

日商簿記2級の問題集と過去問に取り組む:1週間(約70時間)

(1回目の日商簿記2級試験をうけて、不合格になる)

次の試験の3週間前から平日2時間、土日5時間ほど問題集、過去問に取り組む:3週間(約60時間)

2回目の日商簿記2級試験で合格

それぞれの詳しい勉強方法については、こちらを参考にしてください!
日商簿記2級 こうき

私は、かなり詰め込んで勉強していたため、勉強した期間は短めです。

また、勉強時間も上記のスケジュールで考えると合計200時間ほどで短いです。

ただ、私はもともと日商簿記3級の知識がある程度ありました。

なので、その分勉強時間が少なくても合格できたんじゃないかと思います。

3級持ってない人の学習時間

ですが、日商簿記3級の知識がない方は、もう少し日商簿記3級の学習時間が増えると思います。

そのため、学習のスケジュールを考える場合には、やはり最低300時間は必要だと考えておきましょう。

 

日商簿記2級を独学で勉強する際におすすめのテキスト・参考書3選

次は、私が実際に使用した日商簿記2級に独学で合格するために、おすすめのテキスト・参考書を紹介していきます!

日商簿記2級を独学で勉強する場合、テキスト・参考書が分かりにくかったり、自分に合ってなかったりすると、理解するのに時間がかかってしまいます。

また、途中で勉強するのが嫌になってしまう可能性もあります。

そうすると、学習が非効率になってしまうため、独学の場合はテキスト・参考書選びがかなり重要です。

今から、私が実際に使用したおすすめのテキスト・参考書を紹介するので、ぜひそれをテキスト・参考書選びに役立ててください。

 

おすすめのテキスト・参考書①:スッキリわかるシリーズ 日商簿記2級

こちらは、日商簿記2級のキソ知識を身につける際におすすめのテキスト・参考書です。

簡潔かつ、分かりやすい説明に加えて、イラストもついていて、かなり読みやすいのがポイントです。

難しい言葉で説明されるのは嫌だ、ただひたすら説明が続くのが嫌だという方には、特におすすめのテキスト・参考書です。

さらに、キソ知識に関する解説だけではなく、簡単なチェック問題も付いてます!

なので、毎回キソ知識がちゃんと身についているか確かめながら、読み進めていくことができます。

「スッキリわかるシリーズ 日商簿記2級」は、商業簿記と工業簿記でそれぞれ別で発売しているので、必ず2冊とも購入するようにしましょう。
日商簿記2級 こうき
価格 1,540円(税別)
著者 滝澤ななみ
出版社 TAC出版
付録 問題集付き
分かりやすさ ★★★★★
おすすめ度 ★★★★★

 

*価格は、商業簿記、工業簿記それぞれのテキストで1,540円(税別)となります。*

 

おすすめのテキスト・参考書②:よくわかる日商簿記シリーズ 合格トレーニング日商簿記2級

こちらは、キソ知識を身につけたあとに使用する問題集となります!

「よくわかる日商簿記シリーズ 合格トレーニング日商簿記2級」は資格の学校TACが公式に出版している問題集となります。

有名な大手資格スクールが出版しているだけあって、問題の質が高いことが特徴です。

また、各問題に重要度が記載しており、時間がない方は重要な問題だけを選んで、解いていくことができます。

「よくわかる日商簿記シリーズ 合格トレーニング日商簿記2級」は、イラストなどはシンプルで、解説も優しいというわけではありません。

ですが、キソ知識が身についていれば、ちゃんと理解できる内容になっています。

「よくわかる日商簿記シリーズ 合格トレーニング日商簿記2級」も商業簿記と工業簿記、それぞれ別で問題集が発売されています。

価格 商業簿記:1,980円(税別)
工業簿記:1,650円(税別)
著者 TAC日商簿記検定講座
出版社 TAC出版
付録 なし
分かりやすさ ★★★★
おすすめ度 ★★★★

 

おすすめのテキスト・参考書③:よくわかる日商簿記シリーズ 合格するための過去問題集 日商簿記2級

最後に紹介するのは、日商簿記2級の過去問題集です。

こちらは先ほど紹介した、「よくわかる日商簿記シリーズ 合格トレーニング日商簿記2級」の過去問題集バージョンです。

日商簿記2級の過去問題集といえばこれ、というくらい有名な過去問題集です!

こちらも解説はシンプルですが、キソ知識がついていれば、十分理解できる内容になっています。

むしろ、必要最低限な解説になっていて、効率的に学習を進めることができます。

また、日商簿記2級の攻略テクニックについても解説されていて、試験直前期にうってつけの過去問題集となっています。

「よくわかる日商簿記シリーズ 合格するための過去問題集 日商簿記2級」には過去12回分の過去問題が収録されていて、多くの過去問題に取り組めることができるのもポイント。

日商簿記2級を受けるなら、必須の過去問題集です!
日商簿記2級 こうき
価格 2,200円(税別)
著者 TAC日商簿記検定講座
出版社 TAC出版
付録 なし
分かりやすさ ★★★★
おすすめ度 ★★★★★

 

さらに詳しい情報は、おすすめテキスト20選にてご紹介しています!

 

独学で日商簿記2級を受験するメリット・デメリット

ここまで、独学での日商簿記2級の合格の仕方について解説してきました。

ですが、そもそも日商簿記2級は本当に独学で受験するべきなのか、それとも通信講座等を併用した方が良いのか悩んでいる方もいると思います。

そんな方に向けて、独学で日商簿記2級を勉強するメリットデメリット、そして通信講座と併用したほうがいいのかどうかについてお話ししていきます。

 

独学で日商簿記2級を受験するメリット

まずは独学で日商簿記2級を受験するメリットについて。

 

費用を安く抑えらえる

独学で日商簿記2級を受験するメリットは、費用を安く抑えられることです。

先ほど通信講座に関する紹介もしましたが、基本的に通信講座は数万円とかなり受講料が高くなってしまいます。

反対に、独学で勉強するのであれば、テキスト、問題集を購入するだけで良く、10,000円以内に費用を抑えることができます。

そのため、金銭的に余裕がなく、なるべく費用を抑えたいのであれば独学で勉強するのがおすすめ。

独学はココに注意

ただし、独学で勉強してあまり勉強がはかどらず、試験に何度も落ちてしまうと、結果的に受験料が積み重なり、費用が増大してしまう可能性があります。

そうなると、通信講座を利用して確実に合格した方が、費用が安く済むという可能性もあるので注意してください。

 

独学で日商簿記2級を受験するデメリット

独学で受験するメリットが1つに対して、デメリットは3つあります。

デメリット

【1】学習が非効率になる

【2】モチベーションが続きにくい

【3】合格率が下がりやすい

 

【1】学習が非効率になる

1つ目は学習が非効率になることです。

1人で勉強するのと誰かに教えてもらうのでは、やはり理解するのにかかる時間が違います。
日商簿記2級 こうき

また、疑問点が出てきたときに、独学だと調べるのに時間がかかりますが、誰かに教えてもらえはすぐに疑問点を解決することができます。

そのため、1人で勉強すると勉強時間が増え、学習は非効率になってしまいます。

 

【2】モチベーションが続きにくい

独学のデメリット2つ目は、モチベーションが続きにくいということ。

独学は費用を抑えられため、気軽に勉強を始めることができます。

その反面、気軽に始めた分、ちゃんとした目標がないとすぐに挫折してしまう可能性が高いです。

逆に、対策講座などを利用すると、高い費用をかけた分、途中でやめようという気持ちになりにくいです。

また、対策講座では、講師の方がモチベーションを上げてくれたり、サポーターの方が学習の管理をしてくれたりします。

ですが、独学の場合は、そういったサポートもない分モチベーションが低下しやすいです。

 

【3】合格率が下がりやすい

独学のデメリット3つ目は、合格率が下がりやすいことです。

先ほど伝えた通り、独学の場合、学習が非効率になってしまいます。

そのため、同じ時間学習しても、対策講座を受講している人の方が、理解が進みやすく、合格もしやすいです。

また、独学の場合だと、問題の書き方や基礎知識などを間違った形で覚えてしまう可能性もあります。

そうなると試験の時に、間違って覚えてしまったところで点数を落としてしまう可能性があります。

特に、日商簿記2級は簡単ではないので、独学の場合はちゃんと調べながら、学習を進めていかないと間違って覚えてしまう可能性は高いです。
日商簿記2級 こうき

 

独学と通信講座の併用、どっちがいいの?

以上のように、日商簿記2級を独学で受験するのはデメリットの方が多いです。

とはいえ、やはりなるべくお金を抑えたいという方は多いと思います。

そして、日商簿記2級は一番最初にも紹介した通り、独学で合格することも可能です。

そのため、金銭的余裕がないという方は独学で受験してもいいと思います。

ただし、頑張ればお金を出せるという方は、通信講座を利用するのがおすすめです。

通信講座のメリット

通信講座を利用することで、効率的に学習できて、結果的に勉強時間も少なく抑えることができるからです。

その時間をバイトや仕事などに利用すれば、通信講座の費用を取り戻すことも可能です。

なので、お金に困っていないという方は、ぜひ通信講座を利用してみてください。

通信講座を利用する場合には、先ほど紹介したおすすめの通信講座とその特徴を参考にしてください。

ざっくりいうなら、費用を抑えたいならスタディング、講師の質の高さを求めるならCPA、質問対応などのサポートを重視するならクレアール、大栄教育システム、費用やテキストの質、サポートのバランスを考えるならフォーサイトがおすすめです!

各通信講座の詳しい特徴は、こちらを参考にしてください!
日商簿記2級 こうき

 

まとめ

日商簿記2級の独学での勉強方法については、以上となります。

何度もお伝えしますが、日商簿記2級は決して簡単な試験ではありません。

ですが、独学にしろ、独学でないにしろ、正しい方法で勉強していけば、確実に合格できる試験です。

なので、日商簿記2級を受けようと考えている方は、ぜひ最後まで努力し続けて、合格を掴みとってください!

 

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こうき(日商簿記2級)

こうき(日商簿記2級)

2019年簿記二級、三級合格。会計知識を活かしつつ、コンサルタントとして活動。 現在はフリーランスとして活動中。趣味はダンス。 詳しいプロフィールはこちら

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