まり(気象予報士)
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- 【独学最強の勉強法はコレ!】気象予報士の試験に合格するための5つのポイント - 2020年6月30日
集中豪雨、線状降水帯、異常気象と近年では気象にまつわる専門用語が日常のニュースに溢れ、気象に関心を持つ人も増えているのではないでしょうか。
そういった特殊な天候についての解説に必ず登場するのが気象予報士です。
気象予報士は国家試験に合格した気象のプロ。
その国家試験が難関だという噂を聞いたことはあっても、実際にその合格率が5%と低いことを知ると驚く人も少なくはありません。
この記事では、なぜそんなに予報士試験の難易度が高いのかに注目し、その理由、それに対する対策について解説しています。
この記事を読むメリット
- 難関試験突破への対策が分かる。
- 気象予報士試験の試験の仕組みと、その仕組みの利用法が分かる。
- 自分の生活リズムに合った学習法が分かる。
- それぞれの科目への対処法が分かる。
詳しくは、気象予報士の試験に合格するためのおすすめの通信講座の項目をご覧ください!
【気象のプロ】気象予報士試験合格は常に狭き門
1993年の気象業務法改正より「気象の予報業務に携わる人は資格を有するものに限る」とされたことにより始まった気象予報士試験。
第一回では、それまでテレビで気象予報を行って活躍していた人がまさかの不合格という波乱の幕開けでした。
そのスタート時のインパクト以来、気象予報士試験は難関である、というイメージが世間に広まっています。
実際はどうなのか、その現状を紹介します。
気象予報士試験合格率の推移
予報士制度が始まってはや26年。
試験を行う気象業務支援センターによれば、合格率が一番高かった年は、第一回(1994年1回)の18%で、一番低かった年が、平成11年1回、平成24年2回、平成25年2回、平成27年1回の4.0%です。
開始当時の4回までは合格率10%超えと現在では考えられない高さですが、これは制度が開始される以前から気象業務に携わっていた人が多数受験していたためと考えられ、それ以後現在に至るまでその合格率が2桁に戻ったことはありません。
予報士試験が開始から志願者数の増減はあっても、その初期の4回を除き、合格率は常に5%前後を推移し、全53回分を平均すると合格率はおよそ5.5%となっています。
人気資格にも劣らぬその難易度
では実際気象予報士試験の5%という合格率は、他のに人気国家資格に比べ難易度としてどの程度なのかを比較してみましょう。
もちろん各資格には受験資格に差があるため、この値が全てではないですが目安として参考にしてください。
気象予報士 | 5.5% (全平均) |
保育士 | 25.2% (平成30年度) |
行政書士 | 12.7% (平成30年度) |
宅地件物取引士 | 15.6% (平成30年度) |
一級建築士 | 12.5% (平成30年度) |
司法書士 | 4.32% (平成30年度) |
マンション管理士 | 7.9% (平成30年度) |
引用元:https://newtongym8.com/kokkaranking
上の表はごく一部の資格との比較になりますが、予報士試験が決して容易なものではないことがおわかりいただけると思います。
合格基準は?
肝心の試験の合格基準についても紹介します。
気象予報士の試験は学科試験2科目(予報業務に関する一般知識・予報業務に関する専門知識)と実技試験で構成されています。
そして、学科試験2科目の合格基準を満たした受験生のみが実技試験の採点をしてもらえるシステムです。
科目それぞれの合格基準は以下のようになっています。
科目 | 合格基準 |
予報業務に関する 一般知識(60分) |
15問中11問以上の正解 |
予報業務に関する 専門知識(60分) |
15問中11問以上の正解 |
実技試験 (2種類各75分) |
総得点が満点の70%以上取得 |
※学科試験は難易度により10問以上正解で合格だった年もあります。
学科試験に関しては問題数が絞られているうえでの7割以上の正答が求められていることになるので、範囲全般を網羅しておく必要があることがわかります。
合格率が低いその5つの理由
気象予報士試験において合格率を低くしている要因とは一体何なのでしょうか。
実際に試験をなんとか突破できた私なりに分析し5つの理由にまとめました。
【理由1】試験範囲が大空のように広大
「天気予報をする資格でしょ」という捉え方で予報士試験の参考書などを手にすると、まず驚かされるのが試験範囲の出題範囲と求められる技能・知識の広さでしょう。
10種雲形や気圧、前線についての知識が必要になることはなんとなくでも想像できると思います。
しかし、予報の精度の評価の仕方や降水過程における雨粒の落下速度の計算、エマグラムという学校教育では習ってこなかった表の読み取りについてはどうでしょう。
それにくわえて大気の仕組みといった地学の分野や、熱力学といった物理分野、更には警報を出す際の指示系統と、本当に余すことなく、多少なりとも予報に関わることはすべてが出題範囲とされているのです。
理系受験の方でも法令関係の丸暗記は、という方もいるでしょう。
ある意味どの分野出身の方にも公平に「え?」と思えるところまでが範囲に含まれてくるのです。
この広大範囲を攻略した先にのみ合格は待ち受けています。
【理由2】学科試験と実技試験の二段階制度
先程も少し触れましたが気象予報士試験の仕組みについて解説していきます。
学科試験は「予報業務に関する一般知識」と「予報業務に関する専門知識」2科目からなっており、記述や資料の読み解きが求められる実技試験は二本立てになっています。
受験する時にはその全科目を受験するわけですが、実は学科の2科目合格が実技試験採点の条件となっており、たとえどんなに実技試験で優秀な回答をしていたとしても学科が2科目とも合格基準を満たしていなければ、努力して回答した実技試験は採点すらしてもらえないのです。
実際に私も一回目の試験では「予報業務に関する専門知識」のみ合格、次で説明しますが2回目の試験では科目免除を活かして、「予報業務に関する一般知識」と実技試験に合格することで資格取得に至りました。
【理由3】甘くない、科目免除はわずか1年
厳しい厳しい気象予報士試験にも多少の救済処置は設けられています。
それが、「科目免除」という仕組みです。
これは、試験を受験した際に学科の1科目でも合格すれば、一年間はその科目の受験が免除されるというものです。
しかし、この1年間という期間が充分と捉えるか短いと捉えるかはその人次第です。
というのも、気象予報士試験の実施は現在は年に2回ですので、その科目免除を使えるのは、その後の試験2回のみということになるのです。
気象予報士試験合格者の平均受験回数は3〜5回と言われており、中には8回受験しまだ挑戦中という人まで私の周りにはいます。
免除の注意点
科目免除を受けてその後2回以内に合格すれば、免除の恩恵を活かせますが、それ以上の回数となると科目免除されていた科目も、もう一度受験し直しという悲劇のループが待ち受けているのです。
合格者平均受験回数をみるとこの1年の科目免除期間というのは消して甘いものではないということがおわかりいただけるのではないでしょうか。
【理由4】実技試験の資料地獄
学科で少し体力を消耗したあとに待ち受けているのが実技試験の2本勝負です。
問われることは気象の変動の把握等、まさに「予報士」的なものになってくるわけですが、内容はもちろん、資料の扱い、時間の配分等も勝敗を大きく左右します。
実技試験で戦うべきは時間だけではなくなんと天気図自体!?
現象の変動の予測をする上で天気図を何枚も見比べる必要性があるわけですが、この天気図のプリントの1枚1枚がとにかく大きのです。
おかげでめくりにくい、見比べにくい、更には目的の天気図が行方不明になるなどは実技あるあるです。
その割に肝心の資料に書き込まれている数値は異常に小さかったり他の線と重なっていたりと、かなり厄介です。
実技試験に持込可能な道具たちの出番と使い道は?
資料の細かい数値が読みにくい点を配慮し、実技試験には色鉛筆もしくはマーカーかカラーペン、ルーペ、ペーパークリップ、コンパスまたはディバイダーの持ち込みが許可されているわけですが、振り返ってみるとそういった器具を使用するゆとりは、時間的にも机の面積的にもなかったように思います。
使ったのは暖気寒気を塗り分けたり、必要な数値を際立たせるために使用した色鉛筆くらいでした。
つまり問題数的にも回答するのに必死で資料の整理なんてしているゆとりは少なくとも私にはありませんでした。
おそらくある程度の資料地獄を覚悟の上で望まなければ、資料がごちゃごちゃになってしまった、机の上にあるはずの定規が見当たらないなどで不要なプレッシャーを自身に与えてしまうことになります。
【理由5】すべてが必須!暗記力・理解力・記述力!
学校の試験の記憶をたどってみると、苦手科目はとりあえず暗記でなんとかしてきた方もいることでしょう。
その暗記だけでは消して乗り越えられないような仕組みが気象予報士試験にはあるのです。
もちろん暗記も必要ですが、それと同時に理解力、記述力までもがチェックされるのが予報士試験です。
学科だけなら暗記で乗り切ることも可能
学科に関してもグラフの読み解きや、熱力学に関する数式等、一見暗記では乗り越えられないようにも見えますが、4択式ということもあり、人によってはグラフも数式も理解するよりは暗記の一手で乗り越えられてしまう人もいます。
このように要領よく暗記力のみでクリアできたとしても、それだけでは絶対に突破できないようになっているのが実技試験です。
真価が問われる実技試験は甘くない
実技に関しては天気図の読み解き、グラフの解析、現象の変化についての記述等、日々変化する気象に追いて全く同じものはありえないことからわかるように、必ず理解していなければ回答の記入は不可能です。
更に気象の仕組みを理解していたとしてもそれを如何に言葉としてアウトプットできるかも試されます。それが実技試験における記述の部分です。
アウトプット
字数制限もされていることから、いかに簡潔にそして必要情報を逃さずに記述できるかの記述力も勝負の要となってくるのです。
このように予報士試験は学科と実技の試験に分かれていることで、余すことなく受験生の暗記力・理解力・記述力を試してくるのです。
高難度の気象予報士の試験!資格取得のメリットは?
高難易度をくぐり抜けた先で待っているメリットとは何でしょうか。
気象予報士試験合格を目指す皆さんは当然、何かしらの目的を持って挑んでいることだと思いますが資格取得のメリットについてまとめてみます。
資格取得のメリット
- 気象予報に携わる仕事の機会が得やすくなる
- 相次ぐ気象災害に対する活躍の機会も
- 天候に左右されるレジャーをより楽しめる
- 日々の天気の移り変わりへの理解が益々深まる
- 異常気象が増える中これからの需要に期待も
【1】気象予報に携わる仕事の機会が得やすくなる
まずは気象予報関連の仕事に就きやすくなる点が挙げられます。
気象予報士の仕事と言うと、テレビで活躍されている方々がまず頭に浮かびますが、実は予報の発表は無資格でも行えるのです。
予報士のみが携わることを許される業務は現象の予想です。
表に出るだけが予報士ではありません、アプリや、電車内で見かける天気予報の影にも予報士たちの努力があるのです。
【2】相次ぐ気象災害に対する活躍の機会も
天気予報は最近特に多発する気象災害の予想にも大きく関連しています。
実際警報や避難情報を出すのは気象庁や自治体ですが、予報士は人命に関わるかも知れない事態に何かしらの助けとなれる可能性もあります。
どういった現象が続くとどのような災害が予想されるのかも試験対策でしっかり把握しているはずです。
その知識を活かす場はどんなタイミングでやってくるかわかりません。
【3】天候に左右されるレジャーをより楽しめる
趣味で資格を取るという人には登山や海でのレジャーのためという人もいます。
よく山に登る人は天気の急変を言い当てることができるというように、もともと気象についての感覚は身についています。
その趣味の延長で予報士の資格を取ることで、天候に左右される趣味でも、根拠を持って天気を読むことでより一層楽しみは増すはずです。
【4】日々の天気の移り変わりへの理解が益々深まる
受験前から気象に興味のある方は受験者の大半だと思います。
その自分の興味、関心事項を資格レベルにまで引き上げるとますます空を見上げたときに読み取れるものは増え、天気予報も今まで以上に楽しく見ることができるでしょう。
雲の流れが低層と高層でなぜ違うのか、など空を見上げるたびに学んだことが思い出され天候の変化を予測できるようになるかもしれません。
【5】異常気象が増える中これからの需要に期待も
毎年のように過去◯十年に一度の大雨が降り、土砂災害、堤防の決壊なども毎年のように目にするようになった昨今、そういった面にビジネスチャンスを見出す人々がいます。
現状では、民間予報会社は資格開始当初に予想されていたよりも少ないという残念な状態ですが、これだけの異常気象が起こる中、現在までの予報体制では対処しきれていない場面が見受けられます。
そういった点を考慮すると気象予報士を必要とする企業の増加が期待されます。
難関試験を乗り越えるための勉強方法3つ!
合格率の低さ、難易度についてはご説明しましたが、どんなに難関試験であっても毎回100人以上の合格者は出ているわけです。
その一握りの合格者に入るべく、勉強法をここではご紹介します。
【1】基礎知識編
気象予報士に向けてのはじめの一歩が大切
まず気象予報士試験を受験するにあたり、気象予報に興味はあるが専門的な勉強をしてこなかったという人はまずは基礎知識が必要です。
全体像を捉える
試験範囲である気象学の概要を捉えるべく、気象予報入門等をうたう参考文献でまずはその概要を捉えると良いでしょう。
突然、気象予報士対策に飛び込んでしまうと予想外に深い専門知識の壁が突然立ちはだかり圧倒されてしまうことも少なくありません。
源氏物語を読むときと似たようなものです。
突然とある章を読むよりも予め人物関係を捉えておいたほうが、読みやすさが違ってきますよね。
突然細かく一つ一つの専門範囲に取り組むよりも全体像がわかっていたほうが、学ぶべき専門分野がどう活きてくるか分かりやすなります。
文系出身者は特に入り口でのつまずき回避を
大抵の講座や教材は「大気の構造」に始まります。
この部分は中高で学んだことを少し深めるといった程度なので大丈夫でしょう。
しかし、その次の章で扱われる「大気の熱力学」という分野が問題です。
ここから一気にぐっと専門性が深まり数式まで出現し始めて、特に文系出身者は先行きの不安が一気に高まるのです。
その経験をしたのがまさに私です。
意気揚々と通信講座(ハレックス、現在は終了)に申し込みどっさりと教材が届いたところで、1冊目のほんの数ページ進んだだけで固まってしまいました。
大気の熱力学がすべて数式で説明されていたのです。
そういった事態を防ぐためにも、まずは入門系の本を一冊でも良いので読んでみて、難しい細部まで始めから学ぶのではなく、気象予報士として必要とされる知識の全体像を掴んでおきましょう。
そうすると、その後の本格的な勉強も進めやすくなることでしょう。
基礎知識ゲットにおすすめの文献はコレ!
私のおすすめの一冊はNewton別冊「天気と気象の教科書」です。
この本ではカラーイラストが各ページに広がり気象を捉える上で欠かすことのできな立体的なイメージもつかみやすいので、イラストを見ているだけでも入門としてはかなり良いですし、細かく読み込むと、専門的な勉強をするときにも確認用の副読本として使えます。
Newton特有の見開きいっぱいのイラストや図は見ているだけでも楽しいですし、読み込めば予報士試験レベルの内容にも触れていることがわかります。
価格 | 1,980円 |
著者 | 荒木健太郎(監修) |
発売日 | 2019/4/28 |
わかりやすさ | ★★★★★ |
レベル | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
【2】学科編
とにかく広く深く知識を求めてくるのが学科試験です。
しかも問題は15題ずつと少ないので出題範囲に山を張るのではなく、できれば全範囲をしっかり網羅して望みたいものです。
「予報業務に関する一般知識」対策
「一般知識」では大気の構造や力学、降水過程、現象とその変動、そして法令関係について問われます。
ある程度は暗記で乗り越えられる箇所も多いのですが、特に皆さん苦戦しがちなのが、熱力学や降水過程で登場する数式です。
特に物理の勉強を指定来なかったタイプの人は苦戦必須です。
中高参考書を使う
そこでおすすめの学習法は年齢問わず、中高参考書を使って基礎から掴むことです。お恥ずかしい話、私の場合は数式に頻出の累乗根の計算すらままならない状態でしたので、中学数学の累乗根の問題をそれこそ一からやり直しました。
熱力学や力学については高校物理の参考書が活きてきます。
「予報業務に関する専門知識」対策
「専門知識」については、観測成果の利用から、様々な予報、気象災害、予想の評価等、まさに予報に重きをおいた分野が出題されます。
こちらのほうが案外、理解しやすいかもしれません。
専門知識ですから当然、普段の天気予報では目にしない高層天気図や、観測器具も登場しますが、天気予報の仕組み自体についての範囲なので、気象予報に興味を持つ受験生であるならば関心を持って学べるでしょう。
「激し雨」と「非常に激しい雨」の違いなど細かい数値は覚えなければなりませんが、そういった部分は試験直前の詰め込みでもクリア可能です。
過去問・予想問題を解く
そしてこれは一般知識・専門知識に共通して言えることですがとにかく沢山の過去問や予想問題をときましょう。
どんなに知識を頭に詰め込んでいても出題のされ方に対応できなくては意味がありません。
答えも解説もすべて覚えてしまったとなるくらいに繰り返し問題を解くことが理想です。
【3】実技編
学科の苦難を乗り越えた先に待ち受けているのが実際に自ら天気図を読み解き、現象の予測を行い選択肢のみならず記述や天気図への書き込みで回答をするのが実技試験です。
いくら学科で天気図の読み解き方を学んできたとはいえ一気に大量の天気図を相手にどう対処すればよいのか四苦八苦は誰もがすることです。
まずは天気図の見比べに慣れていくことこれが実技対策の第一歩です。
記述はとにかく冷静に、簡潔に
そして現象の動きを追えるようになってきたらいよいよ記述となるわけですが、これが理系の記述に慣れていない人にはなかなかに難しいのです。
作文や文系の記述は、内容を膨らませて書くイメージがありますが、予報士試験に置いてはこれは全くの逆効果です。
「資料から読み取れる事実についてのみ記述すること」と書き込まれていたのがとてもインパクトのあるアドバイスでした。
記述対策に秘技マイオリジナルノート
確かに予報士試験の記述には字数制限がつきものです。
ですから、いかに必要事項のみを簡潔にまとめ伝えるか、これが重要なキーとなるのです。
これがなかなか身につきづらかった私の最終手段は、台風、低気圧、前線等の現象ごとに問われたことの模範解答をそのままノートに書き連ね、各現象についての記述を暗唱できるレベルにしました。
当然問題ごとに数値や、勢力といった現象の状況は異なりますが、そこは頭の中に入れた定型の回答の言葉を入れ替えて対処できます。
そういった型を持っておくことで、時間の足りなくなりがちな実技試験においては不要なタイムロスを減らすことができます。
それでも時間が足りない時には?
これは少しリスクのある手段ですが、エマグラムの出題についてです。
時間との戦いでもある実技試験において、エマグラムから大気の安定度を出す問題は時間を取られがちです。
この種の問は1題で独立しており次の問に影響があることはないので、補助線などを引いていて時間が足りなくなりそうだと思ったら、次の問にそのまま移るという選択肢を持っても良いでしょう。
補助線だけでも部分点がもらえることもあるので、時間を掛けて解けるはずだった先の問題で失点してしまうよりは先に進むほうが有益と言えます。
通学・通信・独学…勉強スタイルはどれがいいの?
気象予報士試験を目指すに当たり学習スタイルは、資格の塾に通う通学、通信教育、独学の3つに分けられます。
それぞれの学び方にはメリット・デメリットともにあるので自分に合った学習スタイルを見つけましょう。
通学の場合
いわゆる資格講座を扱う塾でのスクーリングになります。
講師に気象予報士を迎えオリジナルの教材で授業をおこなっているところがほとんどです。
【メリット】
- 現役予報士からの直接指導が受けられ、質問もその場でできる。
- 志を同じくするクラスメイトがいるのでモチベーションを保ちやすい。
- 予めスケジュールが組まれているのでペース配分をしやすい。
- 対策で最新の傾向分析した情報が手に入る。
【デメリット】
- 授業料が高い。
- 予報士講座を開講している塾は限られており、遠方からの通学が困難。
- 授業日程時間が定められているのでスケジュールに余裕がないと出席しづらい。
通信教育の場合
オリジナルの教材が送られてきてそれを自分で学習し、添削課題を提出しながら進めていくタイプの学習法です。
私が実践したのもこちらでした。
【メリット】
- 自分のスケジュールに合わせて進められるので、仕事が忙しかったり不規則な人も無理なく勉強できる。
- 適度に添削課題もあるので自分の勉強の足りていない点や、弱い部分が確認できる。
- 質問に対してもメール等で対応しているところが多い。
- 居住地問わず受講可能。
【デメリット】
- ペース配分が苦手な人は課題を溜め込んだり、勉強の手が止まってしまうリスクがある。
- 質問があっても即時の回答は期待できない。
- 講座との相性があるため、人や講座によっては当たり外れがある。
独学の場合
通学や通信講座に頼らず、自分で教材を確保し勉強を進めていく独立型の学習スタイルです。
【メリット】
- 完全に自分のペースで学習できる。
- 費用も教材費のみなので通学や通信講座よりも抑えられることが多い。
- 自分好みの教材や副教材を選んで、独自の学習法が確立できる。
【デメリット】
- 教材選びの段階からネットの情報等に左右されがちになってしまうことがある。
- 質問の解決策も自分次第となる。
- モチベーションの維持や最新情報の入手が難しい。
独学で使えるテキストや勉強法は、おすすめテキスト25選、独学勉強法の記事を参考にしてみてください!
難関の気象予報士資格を取得するなら通信講座で効率よく!
通学、通信、独学、それぞれのスタイルについて紹介しましたが、やはりおすすめは自分のペースを維持しつつもサポートを得ながら効率的に学習を進めていける通信講座です。
通信講座ならばこなすべき学習量も目に見えてわかりますし、確認問題をすることなどで自分の課題も発見しやすくなります。
そして、何よりも実技試験におけるポイントも添削により抑えていくことができ、無駄に回り道せず合格を目指すことができました。
それでも通信教育には費用が掛かるとお悩みの方に、おすすめの講座をご紹介します。
それが、スマホ1つでも学習可能なオンスク気象予報士講座です。
オンスク気象予報士講座がおすすめ
料金 | 月額980円 |
便利さ | ★★★★★ |
内容の充実度 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
オンスクでは通信講座にありがちなテキストだけでの学習ではなく、気象予報士の講師の先生による授業が受講可能で、しかも何度も繰り返し視聴可能です。
さらに、問題演習もあるので授業を受けっぱなしということにはなりません。
問題演習をしてあまりできが良くなかった範囲は授業を再視聴するといった利用法も良いでしょう。
そして何よりも月額が980円で済むので、通学講座や他の通信講座の受講生、独学派の人も無理なく副教材の一つとして補助的に使うといったこともできます。
気軽で手軽に授業配信が受けられるのはどの学習スタイルの方にとってもかなり嬉しいポイントになるのではないでしょうか。
\月額980円で勉強し放題!/
コスパ最強、副教材としても大活躍の通信講座!
まとめ
気象予報士試験5%の壁。
乗り越えるのは決して容易な事ではないですが、必ず合格する人は毎回いるわけですから、突破できないものではありません。
5%の壁を見事に突破し、晴れて気象予報士となるためにも、今記事での合格率を低くしている理由を参考に戦略的に対策を講じていきましょう。
そうして努力した先に必ず合格は待ち受けています。
この記事を読まれたみなさんが晴れやかな笑顔で気象予報士資格を手にすることを応援しています。
まり(気象予報士)
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