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【社会福祉士が答える!】難易度高い!?社会福祉士の合格率が低い5つの理由

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しばたたかはる(社会福祉士)

しばたたかはる(社会福祉士)

社会福祉士として高齢者福祉の相談に対応しながら、後進育成のため国家試験の受験対策講座の講師や受験対策サイトにて過去問題の解説などをしています。2児の父で趣味はアウトドア。 詳しいプロフィールはこちら

社会福祉士のしばたです。

社会福祉士の国家試験といえば福祉系資格の中でも難易度が高く、何度もチャレンジして合格する人も珍しくありません。

私は、15年間社会福祉士をめざす受験生を応援するサイトを運営してきました。

そこで毎年合格した人にWEBアンケートをおこない、延べ3,300人の合格者の声を集めました。

毎年30%程度の合格率しかない社会福祉士国家試験について、アンケート結果を参考に、合格するためのポイントを紹介します

社会福祉士 しばた
社会福祉士合格ゼミナールというサイトで、毎日500HITもあったんですよ!

 

社会福祉士国家試験の出題問題数と合格ライン

社会福祉士の国家試験は、年に1回1月下旬もしくは2月上旬の日曜日に実施されており、令和2年は2月2日に第32回国家試験が実施されました。

会場は全国24の試験地で受験することができますが、冬ならではの交通機関の影響や自分自身の体調管理など、試験当日まで気を抜けないのも、受験生にとって厄介なハードルの一つとなっています。

試験は午前が135分間で83問(11科目)、午後が105分間で67問(7科目)あり、合計150問が出題されます。

ただし精神保健福祉士登録者は、申込時の申請で共通科目が免除されます。

 

過去4回の受験者数、合格者数の推移

29回(2017年) 30回(2018年) 31回(2019年) 32回(2020年)
受験者数 45,849人 43,937人 41,639人 39,629人
合格者数 11,828人 13,288人 12,456人 11,612人
合格率 25.8% 30.2% 29.9% 29.3%

 

過去4回の受験者数、合格者数の推移を表したグラフです。

受験者の平均は42,000人と一定保たれており、この数字は過去10年さかのぼっても40,000人前後と変わりありません

合格率平均は、毎年30%前後という数字になっていますが、合格率についても大きな変動はありません。

 

試験科目の変更・カリキュラムの変更もあった

そもそも社会福祉士という国家資格が創設され、試験が開始されたのは平成元年からです。

福祉に関する知識を問う内容で構成され、高齢者や障害者、児童の福祉に関する問題が150問だされています。

2009年には大学や養成校のカリキュラム変更に伴い、試験科目も大きく変更されました

その背景には介護保険制度など資格創設当初にはなかった利用者主体の福祉施策が次々と誕生したことで、さらに高度で実践力のある社会福祉士を養成する必要性が出てきたからです。

ちなみに2010年1月に新カリキュラムでの試験が実施されましたが、受験者数や合格率はさほど変わりありませんでした

社会福祉士 しばた
受験生の中でも当時特に混乱はありませんでしたよ

 

社会福祉士の難易度はどのくらい?

この試験を受験する人にとって、最も気になるのが、合格ラインです。

つまり何点取れば合格できるのか、ということです。

29回 30回 31回 32回
合格基準点 86点 99点 89点 88点

 

厚生労働省が公表している過去4回の合格基準点です。

第32回試験後の厚生労働省報道発表資料では、「総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正し、得点88点以上のものを合格とする」とあります。

ですから必ずしも合格ラインが60%だからといって90点が基準とは限りませんし、問題の難易度が下がると全体の得点率が上がるため「今年の試験は簡単だった」と大多数が思うと、合格基準点は上がるということです。

また合格基準の一つに18科目すべてで得点があること、と示されています。

これは18科目のうち1科目でも0点があれば即不合格になるという基準で、受験生にとってこの怖さが試験をさらに難しく感じさせている理由の一つです。

社会福祉士 しばた
得意な科目をのばすのではなく、弱点をいかに克服するか!

 

社会福祉士の合格率が低い5つの理由

医療や介護分野には様々な専門職がありますが、その中でも社会福祉士は特に合格率が低くなっています。

看護師の合格率は90%、理学療法士は80%、介護福祉士は60%を毎年推移している中で社会福祉士は30%となっています。

その理由は合格者アンケートから大きく5つにまとめることができます

 

【理由1】問題がむずかしい

問題を難しいと感じる主な理由は、暗記で解けていた単純な一問一答形式ではなく、事例をとおして理論や倫理観など基礎知識の応用が求められる問題や五者択二形式という根拠にもとづいて答える問題が増えたためです。

問題が難しいもう一つの理由は、福祉施策など情勢が日々変化して、せっかく覚えた制度も変わることが多いということです。

ですから「去年の参考書を今年もつかう」「合格した人から去年の問題集をもらった」という人もありますが、記載内容はすでに情報として古い、という危険もありますので、最新情報を調べなおす手間がかかるというリピーター泣かせという声もあります。

 

常に最新情報を整理した受験対策が必要

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【理由2】実務を意識した出題傾向に変わった

2010年1月(第22回)から、出題科目が変更となり、13科目から18科目なりました。

もともと高齢者や障害者、児童の福祉に関する内容が出題されていましたが、大学など社会福祉士になる為の養成カリキュラムも変更になり、より実務に即した科目に変わりました。

旧科目名 新科目名
老人福祉論 高齢者に対する支援と介護保険制度
社会福祉原論 現代社会と福祉
地域福祉論 福祉サービスの組織と経営
公的扶助論 低所得者に対する支援と生活保護制度

 

科目の一部ですが、社会福祉士として実務に従事する際、必要な知識や技術が、より具体的になりました。

ココがポイント

アンケートでは「今まで暗記頼みだったが、業務での経験で解ける問題が増えた」という声もあり、働きながら勉強している人にとってメリットもみられました。

 

【理由3】出題範囲が広すぎる

社会福祉士はさまざまな機関で活動しているので、多岐にわたる知識が必要となります。

また、出題基準において、科目ごとに大項目、中項目、小項目と示されてはいますが、受験生がそれを見ても、具体的に出題傾向を予測することは難しいといえます。

例えば・・・

◇「現代社会と福祉」科目の出題基準の一部

・「大項目=福祉政策と関連政策」
・「中項目=福祉政策と労働政策」
・「小項目=なし」

というように、出題基準は具体的ではありません。

対策としては、働く人の福祉をキーワードに据え、雇用保険、労災補償、ハラスメント、一億総活躍社会など広い試験対策が必要となります。

ちなみに社会福祉士出題基準の(1)イには、こう書いてあります。

出題基準公表後の法改正による制度の重大な変更等、出題基準にない事項であっても、社会福祉士として習得すべき事項については、出題することができる。

社会福祉士 しばた
つまり「なんでもあり?」が、受験生をさらに混乱させてしまうのです!

 

【理由4】学習の仕方がわからない

受験する人から「いつごろから勉強すればいいの?」という声をよく聞きます。

合格した人に聞くと、リピーターを除いて9月,10月ごろからはじめたという声がもっとも多くなっています

これは、9月以降に受験講座が開講したり、問題集が出版されたりするという理由が多いのと、働きながらモチベーションを保ち、集中してチャレンジする期間としては、一番無理がないから、という声が多くありました。

合格者アンケートの「決め手になった必勝法は?」という設問では、次の3つをバランスよく実践している受験生が合格しています

決め手になった必勝法は?のアンケート回答

  • 暗記=テキストやノートを作ってひたすら見る
  • 想起=問題集を繰り返し、覚えた知識を引き出す訓練をする
  • 分析=2年間分の過去問を繰り返し、出題の傾向、難易度になれる

限られた期間の中で、効率よく学習するためのコツとして、ぜひ参考にしてください。

 

【理由5】仕事をしながら勉強できるかが合格の分かれ道

仕事をしながら日常生活の中で上手に学習環境を作れるか、が合格の分かれ道になります。

失敗した人の声に、「クリスマスやお正月などイベントもあって、なかだるみした」といったものや「何度も受験してるので、次は必ず!」という人もあります。

毎年チャレンジしている努力は評価されるかもしれませんが、負の連鎖にはまり、恒例行事のように受験している人もありますので、短期で集中できるかどうかが合否を左右します。

1回あたりの受験手数料も15,440円と馬鹿になりません。

 

役立つのは社会福祉士の受験対策講座

都市部のように講座に通える環境になくても、WEB上で学習する方法を使えば、出題基準に基づいた具体的な試験対策や過去問題から出題傾向を分析して、効率よく学習することが出来ます

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出題傾向を分析するから効率がいい\

こちらの講座は年中開講されているわけではなく、受験対策に一番効果的な時期に開講されますので、開講期間をしっかり確認しておきましょう!

 

社会福祉士の国家試験合格者から合格パターンを学ぼう

初めて試験問題をみると、「さっぱりわからない」「意味が分からない」という感想を持つかもしれませんし、本当に合格できるかという不安な気持ちになります。

しかし、何度も何度も同じ問題集を解いていたら、弱点が得意科目になったという体験談もあります。

合格率が低い理由に試験が難しいというのは、一つの要素にすぎません。

受験する人の生活や学習環境をどうつくるか、というのも大事な要素になりますので、難易度が高いか低いかは、結局自分次第なのです。

 

合格者アンケートのモチベ維持方法が参考になる!

合格者アンケートの「合格のためにモチベーションを保つ方法」という設問に寄せられた声がとても参考になります。

合格者アンケートで分かったモチベ維持方法

  • 受験することを周りに言いふらす(自分へのプレッシャー作戦)
  • 合格後のごほうびを用意する(飴が大事!)
  • 目標得点を8割に設定する(6割目指してたら落ちちゃう)

最後にこんなアドバイスもあります。

一緒に頑張ろう!っていう仲間が「ワタシ、全然勉強してないから、今年ダメだわ。」というのは「嘘である」

 

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